ここからは、ユニットステージへ。まずはフイとシンウォンがダンサーも交えてロックな雄たけびを上げながら『WTH』をゴージャスにパワフルに披露。
続いてユウト&キノ&ウソクが『Cerberus(ケルベロス)』のステージを披露。途中水もまいたり、ステージをわんぱくに暴れ回り、カリスマあふれるパフォーマンスで会場を盛り上げた。
そして再び古家も合流すると、ゲームコーナーへ。焼肉の懸かったゲームということでジンホも「食べたいよ」と、笑顔の奥に闘志を燃やす。
ゲームは、左右の2人に真ん中の1人が操られながらジェスチャーをするという“あやつりジェスチャーゲーム”なるもの。2分以内に10問正解でクリアとなり、3回のうち2回クリアできれば高級焼き肉が与えられ、失敗すると罰ゲームもあるというルールのもと、まずはヨウォンとジンホがフイを操り、出題していくことに。ウサギ、卓球、ギターなど、順調に答え、11問正解でクリア。2回目はウソクとシンウォンがホンソクを操り、こちらも11問正解でクリアとなった。メンバーからはすぐさま「牛肉!」コールが起こり、大はしゃぎ。昨日の失敗を受けて、キノからは「失敗は成功のお母さんだ」という新たな格言も飛び出していた。
ここでヨウォンとジンホが次のステージの準備に向かうと、残ったメンバーでしばしトークタイムへ。先ほどのメンバーが街でUNIVERSEと遭遇したという話題から、その時にウソクが高いかばんを買ったという話に。ウソクは「秘密です。今映像を家族が観ているから。複雑な事情が…」と歯切れ悪く答えるも、シンウォンにびっくりするほどの値段だとバラされていた。この空気を察したのか、フイがかわいいエピソードと言って、ウソク、シンウォン、キノと共に原宿でレストランに入った時、キノが少し外に出て行ってしまって、注文をできずにずっとキノの帰りを待っていた、というエピソードを披露。実は日本食のお店ではなく、フランス料理のお店だったので、メニューには英語の表記もあり、大丈夫だと思って出てしまったというキノ。キノが戻ってきた時のメンバーの安堵の表情が思い浮かぶようなエピソードに、会場はほっこりしていた。
次のステージの準備完了というところで、古家が退場しようとすると、メンバーたちの『ハッピーバースデートゥーユー』の歌がスタート。5月22日に誕生日を迎えた古家にお祝いの歌を贈り、「日本デビューした時から7年間、PENTAGONの日本のお父さんになってくださいました」とうれしい言葉も贈られ、古家からは、メンバーたちがケーキもプレゼントしてくれたことが明かされた。
そしてここからはソロステージがスタート。トップバッターのヨウォンは「今日も心を込めて歌います」と前置きし、『366日』(原曲:HY)のステージへ。アカペラも披露し、優しく心に響く歌声で会場を魅了した。
続いてはジンホの『ペテルギウス』(原曲:優里)のステージ。難しいこの歌を難なく歌い上げ、さすがのセンスを見せつけた。
ソロステージラストはホンソク。『Lemon』(原曲:米津玄師)を、原曲の鋭い雰囲気とは異なる、温かみのある歌声で歌い、新鮮な『Lemon』に仕上がっていた。
ここで“PENTAGONからUNIVERSEに聴かせたい曲”という映像がスタート。メンバーがそれぞれ聴かせたい曲を選び、その結果、3位が『HAPPINESS(日本語バージョン)』、2位が『Dr. BeBe』と発表されると、ステージに登場したメンバーたちは1位の『Feelin’ Like』のパフォーマンス。UNIVERSEも大きな掛け声で応援すると、そのまま『Daisy』へ。ここではUNIVERSEがデイジーの花を振るというイベントも準備され、会場はデイジーで満開の花畑になった。
歌い終えると、メンバーたちによる楽しいトークタイムがスタート。まずはユウトが『Daisy』を“ディズニー”と言い間違えると、「行ったこともないのに」と、意外な事実が発覚。「ディズニーランド行きました」というシンウォンの発言に驚いた様子で「ずっと仕事だったんだよ、こっちは」と軽快なツッコミで楽しませるユウト。すると今度はジンホが『Daisy』のステージが「上手(じょうず)かった」とかわいい日本語でアピール。ユウトにもほめてもらい、満足そうにしていた。
先ほどのソロステージについては、ヨウォンが「♪忘れられぬ人~」の歌詞の部分の“ぬ”を“る”と間違えて歌ってしまったと告白。絶対に間違えてはいけない部分を間違えてしまい、「ごめんなさい。間違えた部分だけは本心ではなかったです」と謝っていた。
ここでメンバーたちは、先ほどの『Daisy』のステージで、UNIVERSEが振っていた花が気になったようで、「家から持って来たんですか?」「本当の花?」とUNIVERSEを質問攻め。「もしかして、私、花を持ってこなかった」という人がいるかも尋ねると、「大丈夫です。あなたが花です」と会場を沸かせるシンウォンだった。
再びソロステージの話題に戻ると、「今日も良かったですね」とジンホ。さらに「曲が難しくて、めっちゃ緊張しました。でも上手かった。幸せです。UNIVERSEが私のペテルギウスです」とかわいい日本語で話し、UNIVERSEのハートをわしづかみにしていた。
ホンソクは、「今日も一生懸命歌ってみました。僕は“光”という単語が大好きです。なぜなら、日本の1枚目のアルバムに入っていた曲が『光-HIKARI-』だったので、日本語を初めて習った時に、いちばん記憶に残っていた単語だからです」というエピソードを交えて、『Lemon』の「♪今でもあなたはわたしの光~」という歌詞が、今回の選曲の決め手になったことを明かした。
ここでフイがあと残り2曲であることを告げられず、「今は終わりじゃないですから、盛り上がっていきましょうか!」とUNIVERSEをあおり、本編最後のステージへ。『Call My Name』『Beautiful Goodbye』の2曲を歌い、ステージを後にした。
すぐにアンコールを求める「PENTAGON」コールが起こる中、PENTAGONの歴史を写真で振り返る映像が流されると、“これからもずっと歌い続ける UNIVERSE 君への詩”というメッセージも。
『불꽃(Eternal Flame)(火花)』でスタートしたアンコールでは、メンバーが客席に登場。2階、3階にも来てくれるうれしいサプライズで、会場は大興奮となった。そんな中、UNIVERSEからも “원하는 건 오직 단 하나, 펜타곤의 행복♥”(願いはただひとつ PENTAGONの幸せ)というスローガンがサプライズで掲げられ、フイからは涙も。
そしてそんな温かい雰囲気の中、最後の挨拶へ。
ウソク「今日は楽しかったですか?僕も本当に楽しかったです。明日も、いや今週いっぱいやっていたいんですが、昨日公演が終わった後、足が本当に動きませんでした。でも、今日もこのようにUNIVERSEを見たら、力が出て、足が動いてくれました。これからも僕たちPENTAGONにたくさん期待してください。僕たちのUNIVERSEのおかげで幸せでした」
シンウォン「本当にこれはこの世界で何人かだけが観られる眺めじゃないかと思います。いくら考えても、やっぱり僕は幸せ者だなと思います。実際、約束をすることはできませんが、またこの場に来て、みなさんとメンバーたちと何度でも公演がしたいという気持ちが大きくなりました。ですから、みなさんもお元気で、僕も一生懸命がんばって、メンバーたちと来たいと思います。サンキュー!」
ホンソク「(日本語で)僕は、昨日東京で、夢みたいな時間を過ごしました。今までUNIVERSEに会う夢を見ていたのですが、今日夢じゃなくて、現実になって、本当にうれしいです。この現実は今日で終わりますが、またすぐ会いたくなると思うので、今夜夢に、UNIVERSEが出てきますように」
キノ「(日本語で)UNIVERSEのみなさん、本当に愛してるよ、本当に。心の中の中の中の中の中の中の中の中の中から、本気で愛してる、ということが出ちゃいました。謝りたいことがあります。本当に今日もかわいくてごめん」
ジンホ「(日本語で)私はね、感想を準備しました。(手紙を出して)準備してきたでござる。うむ。昨日UNIVERSEでいっぱいの会場を見て、実は泣きそうでした。寝る前も、一緒に公演することがこんなに幸せなことなんだと思いながら寝ました。人生で、こんな幸せなことは、もうないと思うけど、これからもUNIVERSEと一緒にたくさんの幸せを作っていけたらうれしいです。本気で愛してます。UNIVERSEのために、永遠に歌い続けます。ありがとうでござる。うむ。愛してる!」
フイ「(日本語で)すごく久しぶりに日本でのコンサートでした。本当に幸せで楽しかったですね。UNIVERSEたちは、僕たちのヒーリングであり、力です。こんなに長い時間、僕を待ってくださって、たくさん愛を本当にありがとうございます。僕は世界でいちばん幸せな人です。そして、UNIVERSEたちも世界でいちばん幸せな人にしてあげます。これからもこのまま変わらず、永遠に共にしてください。(小指を出して)約束。本当に愛してる」
ヨウォン「(手紙を出して日本語で)デビューして長い時間が過ぎて、今の僕は、少し現実的な人になった気がします。毎日同じ日常を過ごしながら、僕は奇跡なんかないと思っていました。だけど、去年、交通事故に遭って、僕の考えがちょっと変わりました。僕にとって好きなことをしながら生きていくのも、そして今のようにUNIVERSEに会えたことも、全部奇跡のようなことだと思います。昨日も今日も僕に奇跡のように幸せで大切な時間を作ってくれて、本当にありがとうございます。今のようにこれからも幸せな時間を一緒にたくさん作っていきましょう。UNIVERSE、本当に大好き」
ユウト「2日間、この大きいNHKホールという場所で、僕たちがステージをできました。それは本当にUNIVERSEのおかげでできたと思っています。こんなこと当り前じゃないので。本当にみなさんにまず感謝しているということを伝えたいです。本当にありがとうございます。たくさんの方が僕たちの力になってくれてるんだ、ということをメンバーみんな感じてると思います。また帰ってこれる日まで、僕たちもUNIVERSEも一生懸命がんばって、がんばっていきましょう、いいですか?本当に今日は楽しかったです」
と、幸せをかみしめている様子のメンバーたち。途中、キノからは、スタッフや関係者にも熱い感謝の気持ちが伝えられた。そしてUNIVERSEと一緒に記念撮影をすると、「TENTASTIC!以上、PENTAGONでした!」と挨拶し、『Spring Snow』へ。客席に下りたり、メンバーたちが大はしゃぎで暴れ回ると、UNIVERSEも一緒に歌い、掛け声で応援。
歌が終わると、メンバーたちは手をつないで礼をし、ここで終わりかと思いきや、ロックなバージョンの『빛나리(Shine)』がスタート。サビを繰り返して、UNIVERSEと合唱しながら、じっくりと別れを惜しんだ。
毎回最高のパフォーマンスと芸人のようなトーク力で存分に楽しませてくれるPENTAGON。
久々に8人での、変わらぬ息の合ったステージで、観る者の心を満たしてくれた。