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7月9日(金)より独占配信がスタートしたのは、韓国発の爽快感あふれるコメディ『裏切りのバラ』。本作の独占配信の開始を記念し、見どころを紹介したコラムが到着しました!
オム・ジョンファの1997年のヒット曲と同じ題名を冠した『裏切りのバラ』は、ヤクザのマ室長に殴られ、大金のありかを追及されていた男ビョンナムがその場からなんとか逃げて、主宰しているグループチャットで同好の士を呼び集めるところから始まります。
ビョンナム、シムソン、ドゥソクの3人の男たちが集まったのは一緒に自殺するため。こう書くと悲惨な内容かと思われそうですが、出演者の顔ぶれを見れば、これがコメディであることはおそらくすぐにわかるでしょう。ビョンナム役のキム・イングォンとマ室長役のパク・チョルミン、シムソン役のチョン・サンフンはコミカルな演技で定評があり、それぞれ共演経験を持っています。
そこにドゥソク役として加わるのがキム・ソンチョルです。ミュージカル出身の彼は「刑務所のルールブック」でドラマデビューし、『82年生まれキム・ジヨン』や「ブラームスは好きですか」などに次々起用されている注目の若手俳優で、最近では人気作「ヴィンチェンツォ」への特別出演が話題となりました。
3人の自殺志願者たちが向かったのは妖しい雰囲気のラブホテルの一室。彼らがこの世を去ろうとしたその時、「裏切りのバラ」と名乗るミジが登場。セクシーな彼女に場の空気は一変します。人気歌手であり、「椿の花咲く頃」で俳優としても大きく飛躍したソン・ダムビが、男たちを色めき立たせるミジ役で魅力を発揮。ミジが自殺を決心した理由が、恋人の裏切りにあることが明かされて、ヒット曲の歌詞の内容とリンクしていることがわかるというわけです。
様々な“遊び”がちりばめられた中で、出演者と縁の深いゲストも登場。本作の制作会社のヒット作『家門』シリーズ2~4で共演したシン・ヒョンジュンとタク・チェフンが、とぼけた演技で笑わせます。さらに、元4minuteのホ・ガユンが意外な役で特別出演。他にも多彩な見どころがありますが、何よりいいのは、見終わった後「あー、おかしかった」と単純に思えるところです。
Text:小田香(ライター、編集者)
監督:パク・ジニョン
出演:キム・イングォン、チョン・サンフン、ソン・ダムビ、キム・ソンチョル、パク・チョルミン
2018年/99分/韓国/配給:エスピーオー
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