本日10月2日(金)よりセル&レンタルDVDがリリースとなったロマンス時代劇「輝くか、狂うか」。
星に導かれ出会うべくして出会った4人の男女-。不吉な星の下に生まれたワン・ソ。
輝く天子の星の下に生まれた2人の女性、シンユルとヨウォン。そしてヨウォンの弟ワン・ウク。
本作は、高麗初期と渤海を背景に彼らの運命の恋を描くロマンス史劇です。
本格時代劇でありながらも、男装・後継者・三角関係と韓国ドラマの王道キーワードを絡め、時代劇ファンのみならず楽しんでもらえる作品となっています。
主人公ワン・ソを演じるのは「根の深い木」など日本でも熱狂的なファンを抱えるチャン・ヒョク。
ヒロインを抱き寄せる熱いまなざし、たくましい肉体を駆使したアクションなど絶品のカリスマ演技は必見です!
本作の出演オファーを受けた時の気持ちをお聞かせ下さい。最初に脚本を読んだ時の印象は?
実は、『輝くか狂うか』の原作小説を読んだんですが、恋愛小説だったんです。男女間のロマンス的な面白さをメインに描かれていました。でも、監督とお会いしたときには、この作品を描く上で光宗(グヮンジョン)という人物自体がとても重い人物でした。改革君主でもありましたし、“血の君主”でもありましたし……。しかも、この作品の前に映画『純粋の時代』で李芳遠(イ・バンウォン)役をやっていたので、李芳遠もまた、500年前に光宗と似た種類の人物でした。
だから、最初はロマンス小説のようにストーリーが展開しながら、そのうち人物たちが少しずつ変化していくのも面白そうだと思いました。監督も当時、最初はロマンティック・コメディ形式で進み、その次は切ないロマンス的な部分、そして最後は政治改革ドラマとして進むという設定をされていたんですが、面白そうだと思い、ぜひ一度一緒にやってみたいと思いました。
(台本の印象)
原作小説を読んだので、約8話までは原作と似たような流れで進み、ロマンティック・コメディの雰囲気から違うジャンルに変化しようという状況だったので、脚色が多くされた部分はありました。
ワン・ソを演じるにあたり、監督からリクエストやアドバイスがありましたか?また、ご自身では何か特別な役作りはされましたでしょうか?
監督と初めて台本リーディングをしながらたくさんの話を交わし、全24話なので、それを8話ずつに分けたときそれぞれ8話ずつ他のジャンルで行こうと言われました。最初はロマンティック・コメディとして人物を表現してほしいし、その次はロマンス的な視点、最後は改革ドラマ、成長期、王になっていく……そういう3パートに関する指示がありました。
やはり、時代劇なので時代的な背景や人物、そして現存していた人物だったので、その王がどんな流れを作り、歴史的に何を残したのかについて、事前に勉強しました。そして、劇中にはシン・ユルという仮想の人物が登場するんですが、実存人物である雙冀(サンギ)を女性化した人物でした。その人物(雙冀)が行った業績がワン・ソの刺激になり、実際に王、光宗になったとき改革君主としての役目を果たすことにになったんじゃないかなと思いました。
でも、そのふたりの間のロマンス的があったじゃないですか。だから、それが“ブロマンス(bromance)”のような印象だったんです。劇中では、シン・ユルを男性だと思い込んでいる状況だったので……。だからこそ巻き起こるエピソードもありますし、あとは現場で俳優たち同士で状況に合わせて進めました。
本作ではたくさんのアクションを披露されていますが、アクションシーンはどの程度ご自身で担当されたのでしょうか?
またアクションを演じる際に意識している点はありますか?
もちろん、代役はいません。武術監督と話しながら、これまでのアクション・スタイルはほとんどなくそうと話しました。少し単純化させてアクションをお見せしようとしました。
本作の中で、演じていて印象的だったり気に入っているシーンを教えてください。
そうですね……。個人的には、リュ・スンス兄さんが演じた定宗(ジョンジョン)と共に対立するシーンがあるんですが、俳優同士演技をしながらとても良かったと思います。できあがっていた台本の内容よりもっと付け加えられて完成したシーンなんですが、そのシーンを今でも思い出します。
逆に、辛かったシーンはどのシーンでしょうか?
どんな撮影でも、肉体的には全部辛いと思います。時代劇自体が、実際に生きていなかった時代を再現しなければいけないし、楽な条件や環境で撮影する状況ではないですからね。精神的に辛い部分が、一番きついと思いますからね。でも、監督や俳優の方々皆さんが与えられた中でより良いものを作ってみようと意気投合しましたし、そうしていると十分に眠れないことも多かったんですが、でも最大限良い物を作ろうと努力した気がします。
(水中撮影について)
もちろん、水中撮影のシーンはとても寒かったです。本当に寒い日、本当に冷たい水だったんですが、監督の「アクション」という声が聞こえたら、その冷たい温度がまったく感じられないんです。そして、「カット」という声が出たら、またすごく寒いんです……。それがすごく、今考えても不思議だった気がします。
本作ではたくさんのラブシーンが登場しますね。どれもロマンチックなシーンばかりで、多くの視聴者が、ワン・ソと、オ・ヨンソさん演じるシニョルとのカップルに夢中になりました。本作の中で、ご自身で一番気に入っているラブシーンはありますか?また、ラブシーンをロマンチックに演じるための秘訣だったりはありますでしょうか?
ほとんど全部、楽しかった気がします。野球ボールひとつを持って、ふたりでキャッチビールしている感じ?そういう部分がロマンティック・コメディでは非常に必要な部分で、オ・ヨンソさんと共に演じながらふたりの息が合っていたのか、不便な部分はまったくありませんでした。
オ・ヨンソさん演じるシニュルとのやり取りが、コミカルなシーンでも、切ないシーンでも息がぴったりでお似合いの二人でした。オ・ヨンソさんはチャン・ヒョクさんがキャスティングされると聞いて出演を決めたということですが、オ・ヨンソさんとの共演はいかがでしたか?またこのカップルを演じるうえで、現場ではどのようなコミュニケーションを取っていましたか?
実は、私は台本ではせりふをすべて覚えられず、A4用紙に台本にあるせりふを書いて、それを1冊にまとめると何ページがあるんですが、それを見ながらずっと覚えるんです。台本では覚えられないんです。
でも、ヨンソさんは台本で覚える習慣がある状態なので台本で覚えるんですが、何ひとつ間違えないんです。やっていると、ひとつくらい間違えるものなんですが……。本当に間違えないんです。「この人、機械なのかな?」と思うほどでしたよ。でも、それが彼女にとっては当然のことなんです。
そして、ヨンソさんはアドリブをしない方なんですが、時間が経つにつれ周りにアドリブがうまい俳優方が多いので、それにも少しずつ慣れていっていました。アドリブがすごい方々ばかりだったので……(笑)。そこで生き残るために、私もすごく気を使いました(笑)。
しかも、ロマンティック・コメディというジャンルは、そうでなければいけないと思います。言葉の通り、コメディ的要素も必要で、でもそれがストーリーととても関係のないコメディではダメです。内容をさらに豊かに、楽しく、ユーモラスにする必要性があるので、台本上にある内容よりもさらに生かさなければならないという思いがありました。
そして、真面目に何かやらなければならない正劇バーとでは、アドリブを多く使ってはダメだと思います。あっさりしなければならないんですが、あっさりする部分がアドリブによって崩れてしまうこともあるので……。
この物語は“運命”がとても大きなテーマになっていますが、チャン・ヒョクさんは“運命”を感じた経験はありますか?
また、ドラマの初めに「会うべき人には会おうとしなくても会える」というセリフが登場しますが、仕事でもプライベートでも、会うべきだから会えたと思うような、運命的な出会いがありますか?
面白いのは、すぐ前の作品のタイトルが『運命のように君を愛す』で、今回の作品『輝くか狂うか』も運命によって出会ったふたりの男女のラブストーリーじゃないですか。運命的な出会いは、きっとあると思います。
職業が俳優なので、作品が始まってはダメな作品もありますし、始まるのは確実だけど撮影してはダメな作品もありますし……。これは私の作品じゃないなと思った作品に私が撮影に入る場合もありますし。
縁というものはあると思います。その縁の最初がどこからで、どんなインパクトがあって、どんな印象の感情を持っているのか……だから運命でありながらも努力し、開拓しなければならないんです。
面白いエピソードのひとつは、私に初めて演技を教えてくださったイ・ジェヨン先生がいるんですが、その先生と一緒に出演する作品でいつも対立関係で出演します。ドラマ『タチャ』でもそうでしたし、映画『純粋の時代』でもそうですし。そういう余地がとても多いので、とても面白いです。しかも、劇中の関係がそのふたりが以前に師弟関係だったような雰囲気から展開する役柄なので、実際に師匠だったイ・ジェヨン先生と演技をするときは、そういう雰囲気をさらに受ける気がします。
物語では、ワン・ソが大切に持ち続けているお守り(蝶の首飾り)が登場しますが、チャン・ヒョクさんもこれがあると安心する、といったお守りのようなものはありますか?
携帯電話です。以前は持ち歩く手帳だったんですが、今はすべて携帯電話にすべて入力するじゃないですが。スケジュールからその時その時に思い浮かぶ考えもすべて携帯にメモしているんです。SNSもせいではありません(笑)。
携帯をいつも持って歩いていると思います、そんな部分のせいで。
『チュノ』『根の深い木』と、時代劇に出演するたびに大きな話題になり、公開中の映画『純粋の時代』も時代劇ですが、時代劇に特別な思い入れはありますか?
時代劇はむしろ、すでに残っている歴史的記録を持って私たちが知っている、いわゆる歴史、国史などを通じて知った事柄じゃないですか。でも、表現するにおいての時代劇が何か創作した新しいものをさらに作り出すことができるので、キャラクター的に見たときにさらに面白い気がします。
フュージョン時代劇というものが、普遍化してきているじゃないですか。以前は、「フュージョン時代劇って何?」と知らない方々 多かったんですが、今はほとんど全ての時代劇がフュージョン時代劇なので、その時代背景にいたキャラクターと時間をどのように描写して作れるか……そうしていると、時代劇がさらに面白くなれるんです。再解釈もそうですし、その反面、現代劇をやっていると少しでもその役柄がリアリティから外れたら、共感を得られません。でも、時代劇は、昔はこうだったけど歴史がこう直された、と言ってもいいですし。
時代劇をしていると、その時代にある社会的部分の時間や共感を作った後、創作して独創的に作り上げていける部分がすごくユニークだと思います。
チャン・ヒョクさんは「マイダス」のような男らしい社会派の作品から、新作では「運命のように君を愛している」などのラブコメ作品と非常に多様なジャンルの作品にご出演されています。チャン・ヒョクさんが作品を選ぶ際に重要視するポイント等はございますか?
それは、よくわかりません……本当に。若い頃は、大衆媒体によって動かされるのが俳優なので、そこに合わせて動かなければなりませんでした。私がやりたいからと言って観客の方々が見えなければ、演劇の3大要素である舞台、観客がなければならないんですが、それはすべて重複しないじゃないですか。観客も重要で、私がやりたいことも重要で、舞台すなわり作品というものもとても重要です。だから、私がやらなければならない作品もあるだろうし、やりたい作品もありますし、やらざるを得ない作品もあると思います。その余地がどれほど状況を作っていけるのか、状況によって変わってくると思います。それは、観客的な部分からお話しています。すべての俳優たちは、そこに該当しているじゃないですか。でも、やはりやりたい作品をするのが一番良いと思います。
また、さまざまなキャラクターを演じてきたチャン・ヒョクさんですが、ぜひ演じてみたいのに、まだ経験していない役柄がありますか?
ミリタリー映画をやってみたいです。スポーツ映画やドラマも……。体を使いたいんではなく、もう少しヒューマニズム的な、または実際に私が軍隊の中で感じたことのひとつが、戦争の中で巻き起こる事件が怖いのではなく、その戦争の前に人々がお互いに目の前の戦争に対する恐怖を払拭するために冗談を言い合ったりする姿がとても人間的な姿だと思います。そんな感情的な部分を表現してみたいです。
スポーツをテーマにした作品も、私がスポーツをたくさんするので、その中にはただ単純にその人がつらいことに打ち勝って人間的に勝利したということではなく、機能的な部分もあると思います。例えば、ボクシングだとしたら多くの方々が『ロッキー』や『ミリオンダラーベイビー』を思い出すと思います。もちろん、その作品で描かれた人間的な面もあると思います。でも、その中にテクニカルな雰囲気を加え、その人がどんな戦略や心理を通じてそんな感情をディテールに表現することができたのか、そういう内容もあると思います。
これから「輝くか狂うか」をご覧になる日本のファンに向けて、作品全体としての見どころを、そしてチャン・ヒョクさん自身が思う、ワン・ソのここに注目して見てほしい!と思うところを教えて下さい。
こんにちは。『輝くか狂うか』でご挨拶することになりました。このドラマは、高麗時代の改革君主と呼ばれる世子の時代を描いた時代劇なんですが。とてもシリアスな時代劇としての立場だけでなく、その中にはロマンス的な、ロマンティック・コメディ的な、改革する成長ドラマ的な要素も含まれていると思います。
多くのエピソードが皆さまに楽しんでいただけると思いますし、本当に面白い時代劇になるんじゃないかと思います。
ワン・ソという役柄が楽しいので、韓国では非常にカリスマあふれる改革君主としてその後は“血の君主”としての姿もあります。この人物をどう面白く、ヒューマニズム的で、彼が変化するしかなかった状況について描写しようとしました。それが、視聴者の方々に説得力を持ってお見せできたらうれしいです。
「輝くか、狂うか」
【STAFF】
原作:ヒョン・ゴウン「1%の奇跡」「恋人づくり~Seeking Love~」
脚本:クォン・インチャン/キム・ソンミ
演出:ソン・ヒョンソク「個人の趣向」「TWO WEEKS」
【CAST】
チャン・ヒョク「運命のように君を愛してる」「マイダス」「チュノ~推奴~」
オ・ヨンソ「私はチャン・ボリ!」「オ・ジャリョンが行く」「メディカルトップチーム」
イ・ハニ「モダン・ファーマー」「サメ」
イム・ジュファン「おバカちゃん注意報~ありったけの愛~」「タムナ~Love the Island」
【STORY】
呪われた運命で生まれた高麗の皇子ワンソ(チャン・ヒョク)。父、太祖王権(テジョワンゴン)によって金剛山に追いやられてしまう―。月日は流れ、王権は、過去の自分の過ちを認め、また自身の助けとなってほしいとワンソを皇居に呼び戻すが、王権は刺客によって命を落としてしまう。一方、渤海を滅ぼし他国の光になるというお告げを受け生まれた渤海最後の王女シンユル(オ・ヨンソ)は、殺されそうになるが、なんとか生き延びる。その後、成長した彼女は優れた商才を生かして商団の長として活躍している。そんな対照的な運命の二人が出会い…。
2015年 韓国/音声:1オリジナル韓国語 2日本語吹替 字幕:日本語/全24話
原題:빛나거나 미치거나/発売・販売元:エスピーオー/©2015 MBC
●<シンプルBOX 5,000円シリーズ>DVD-BOX1~3
発売日:2015年10月2日(金)より順次発売 / 価格:各5,000円+税
品番:OPSD-C130~C132 / 全3BOX(各4枚組)
※本編のみの収録となります。特典映像、特典物などは入っておりません。
【レンタル】<テレビ放送版>
10月2日(金)より順次レンタル開始
セル発売・販売元:エスピーオー
レンタル発売・販売元:カルチュア・パブリッシャーズ
作品公式HP:http://www.cinemart.co.jp/kagayaku-kuruu/
© 2015 MBC