2021年にNetflixで配信中の『Sweet Home -俺と世界の絶望-』に主演として出演したのをきっかけに、一躍人気俳優となったソン・ガン。その後も『ナビレラ -それでも蝶は舞う-』『わかっていても』『気象庁の人々: 社内恋愛は予測不能?!』がNetflixで続々と配信され、“Netflixの息子”とも呼ばれる彼が、2月14日(火)神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにて、初来日公演『2023 SONG KANG FANMEETING IN JAPAN -MOMENT-』を開催した。その人気の高さからチケットは争奪戦となり、急遽昼公演が追加されたものの、勢いはとどまるところを知らず、2月18日(土)・19日(日)に大阪・グランキューブ大阪での公演が追加されるという現象を巻き起こした。
そんなプレミアムな公演となった2月14日(火)昼公演の模様をお届けします!
オープニング映像に続き、ソン・ガンが登場すると、大歓声が沸き起こる中、『깊은 밤을 날아서 (Flying, deep in the night)』(原曲:SUPER JUNIOR-KYUHYUN)の歌でイベントがスタート。軽快なリズムに合わせ、歌の実力も見せつけながら、ファンに手を振ったり、ハートを贈ったりし、早速会場はメロメロに。
一旦ステージを後にしたソン・ガンと入れ替わりで本日のMC古家正亨も登場すると、緊張気味だというソン・ガンが再びステージへ。会場の歓声と拍手が続く中、「2階、3階のみなさんもこんにちは」と声を掛けると、「こんにちは、ソン・ガンです」と日本語で挨拶し、感謝の気持ちを伝え、「愛してるよ」の言葉も。
リハーサルの時までは楽しんでいたというソン・ガンだが、いざファンを目の前にすると、ドキドキと緊張が高まっているとのこと。しかしそう言いながらも、この日がバレンタインデーだということもあり、「持ってきたものがあります」と期待を高めながら、ふところから指ハートを出すという茶目っ気も見せ、ファンからの「もう1回」を求める声にも快く応じていた。
また、ソン・ガンのファンネームとなっている“ソンピョン”について、説明を求められると、「ソン・ガンの味方という意味です。いつも僕の味方でいてくださるみなさんなので、そのように名付けました。気に入りましたか?」と答え、会場からは大きな拍手が起こった。
ここからはソファに座り、近況トークへ。まずは『Sweet Home -俺と世界の絶望- シーズン2』の話題になると、各地を移動しながら撮影をしていると明かし、「年末ぐらいには観られるのではないか」とも。
そして早速最初のコーナー“The Moment”へ。このコーナーでは、これまでソン・ガンとソンピョンが大切にしてきた瞬間について、本人が書いたという人生のグラフを見ながらトークをしていくことに。グラフの右の軸は時系列でターニングポイントとなった時期、左の軸はその時の感情の起伏が表現されていた。
グラフの最初のポイントは1994年のソン・ガンが生まれた時。「お母さん、ありがとう」の言葉が書かれており、「とてもおとなしい子供で、駄々をこねたりもせず、ただごはんだけたくさん食べていたと思います」とその幼少期の様子を明かしてくれた。
次のポイントは1998年の弟が誕生した時。弟と一緒に映った写真もスクリーンに映し出され、会場はほっこりした雰囲気になったが、左の軸の数値は低めで、「弟が生まれたことは、僕にとってはあまりうれしいことではなかったです(笑)。弟はすごくかわいがられていたので、ずっと焼きもちを焼いていました(笑)」と、正直なコメント。さらに、弟との関係について、「仲がすごくいいというわけではありません」と、笑いを誘っていたが、「時々会えば、仲良く過ごしますし、お互いに愛し合っているということが重要ですから」と、フォローしていた。
続いてのポイントは、2017年の『カノジョは嘘を愛しすぎてる』でデビューした時。「『クレヨンしんちゃん』のように、流れのままに生きていた」と、当時の目まぐるしさを表現すると、「片思いするという役柄で、緊張もたくさんしましたし、台本をよく見て、どうすれば片思いを上手く表現できるのか、たくさん考えました。原作が日本の作品なので、それも観ました」と、その時の様子を明かした。
続いてのポイントは2018年の『人気歌謡』でMCに挑戦し、韓国のバラエティ番組 『ミチュリ8-1000』に出演した時期。2つの番組に出演したことで、テレビカメラについてよくわかるようになり、カメラに対する恐怖心も克服できたのだそう。5年前だという『ミチュリ8-1000』出演時の写真も映し出されると、「今とすごく違いますか?」とソンピョンに尋ね、その反応に笑顔を見せていた。
続いてのポイントは2019年の『恋するアプリ Love Alarm シーズン1』に出演した時期。古家に「ほとんどの方がご覧になっている」と言われると、「本当に?」と半信半疑な様子だったが、会場の熱い反応に笑顔も。1200分の1の確率を勝ち抜いたというオーディションについては、「監督がどんなことを言っても、聞き流して演技する自信のある姿を見て、選んだそうです」という裏話も。また、いちばん好きなシーンを聞かれると、「ジョジョ、僕を好きになって」と言うシーンだと回答。自身が演じたソノとの共通点には「ツンデレ」を挙げ、ソノの写真が映し出されると、同じポーズを取って、ソンピョンを沸かせた。
続いてのポイントは、グラフの左の軸もグッと上がった2020年の『Sweet Home -俺と世界の絶望-』に出演した時期。この作品で得たものも多く、認知度も上がったため、「いろんな面で助けとなった作品」と話し、この作品辺りから“Netflixの息子”と呼ばれるようになったことに触れられると、「ありがとうございます」と日本語で答え、自身でも継続してNetflix作品に出演しているため、「このような素敵なキャッチフレーズが付いたんだと思います」と話していた。撮影現場では、セットが怖いと感じだそうだが、そのおかげで没入して、「上手く撮影できたんじゃないか」とも明かした。
続いてのポイントは、2021年に『恋するアプリ Love Alarm シーズン2』『ナビレラ -それでも蝶は舞う-』『わかっていても』に、立て続けに出演した時期。この時期は、「2、3時間寝て撮影をして、それが終わったら、また違うドラマに入って、大変でしたが、とてもいい経験でしたし、面白かったです」と、あまり眠れない日々を送っていたのだそう。
その中でも『わかっていても』が日本で絶大な人気を得ていたことは知らず、その事実を日本のバラエティ番組で初めて知り、「楽しく観ていただいたんだな」と感じたとも明かしていた。
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