そしてここからは、ソン・ガンがここまで歩んできた道のりを振り返るコーナー“Start – 名誉の殿堂 Hall of Legends”へ。スクリーンには3つのフレームが映し出されると、ソン・ガンの「オープン」の合図で、まずはひとつ目のフレームがオープンし、ドラマ『マイ・デーモン』のチョン・グウォンの姿が。すると古家から、「チョン・グウォンのようにツンデレな部分があるか」と聞かれたソン・ガンは、自身のMBTIがTであることから、「そういったところがあると思います」と返答。「もし友達が苦しいとか辛いと言っていて、電話で話す時には、そんな辛いことはないよという感じに言っておいて、実際に後で会った時には、コーヒーを飲みながらその友達の話を聞いてあげると思います」と実例も交えて解説してくれた。
また、チョン・グウォンを演じてみて、自身と似ている部分がたくさんあり、「あえてアドリブを入れたいと思うほど、本当に僕と性格が合っていた」ことから、「撮影現場に行く時には、今日はどんなアドリブを入れようかなと考えながら、本当に楽しく撮影できました」と明かしたが、その反面、ファンタジーというジャンルで、ちょっと手や指を動かすだけでも魔法を使うという設定だったため、「それを想像しながら演技をするというのは難しかったので、やるたびにちょっと笑ってしまいました」とも。とはいえ「全て楽しく撮影ができた現場でした」と、当時を振り返った。
ここで古家のリクエストで、ソン・ガンが指を鳴らして魔法をかけると、スクリーンには名場面の写真も映し出され、カメラ目線で愛のまなざしを再現。お気に入りのセリフも、入隊中に勉強したという日本語で「何があってもお前から離れない」と披露し、ソンピョンをドキドキさせていた。
続いて2つ目のフレームに映し出されたのは、ドラマ『Sweet Home -俺と世界の絶望-』のチャ・ヒョンス。この作品は、前回の日本のファンミーティングの際、観たという人があまりいなかった作品で、「でも今はみなさん、ほとんど見てくださったんですよね?」と、この会場でももう一度聞いてみることに。「期待」と言って、立ち上がり目を輝かせるソン・ガンの期待に応えるように、会場のソンピョンからは、たくさんの手が上がっていた。
そんな思い出深いキャラクター“チャ・ヒョンス”についは、ソン・ガン曰く「僕をここにいられるようにしてくれたキャラクター」とのこと。「僕とヒョンスは、ずっと一緒に成長を続けている存在だと思っています」と、ヒョンスに対する特別な思いがあることを伝え、さらにスクリーンにドラマのスチール写真も映し出されると、お気に入りのシーンなども明かしてくれた。
ここで古家が、ソン・ガンが特別出演している映画『脱走』の話題に触れると、会場のソンピョンの反応が薄いのを察したソン・ガンが「みなさんは正直なところがいいですよね」とツッコミ。古家曰く、「ク・ギョファンさんが短い出演で百万通りの物語を作っている人は誰がいるだろうと考えたら、ソン・ガンさんがハッと思い浮かんでオファーされた」との逸話があるそうで、とてもインパクトのあるキャラクターだったそう。会場のソンピョンは、まだ観ていない人が多かったようだが(笑)、ソン・ガン自身は撮影現場がとても楽しかったそうで、「ギョファンお兄さんが目で感情を表現して、目で感情を送ってくれるので、僕はそれを受け止めて演技をすればよかった」「ただ立っているだけでもよかった」と撮影時の様子を語ってくれた。
そして最後のフレームには、“新たな伝説の主人公”として、今この瞬間のソン・ガンが映し出され、これからの<ROUND 2>に向けての意気込みを聞かれると、「まずいちばん大きいのはプレッシャーです」と、兵役で空白期間ができてしまったことで、いろいろ思いを巡らせていたことも明かしつつ、「僕のことを応援してくださるソンピョンのみなさんのおかげで、もっと力が出て、元気を出してがんばれそうな気がしています。これからまた一生懸命がんばっていきます」と、決意を新たにしていた。
ここでイベントの1部が終わり、歌詞の「♪そばにいたいよ」という言葉のように「これからはみなさんとお別れすることなく、そばにいたいという気持ち」で選曲したという『ひまわりの約束』(原曲:秦基博)を披露してくれることに。一生懸命準備したというソン・ガンは、自信なさげに「笑ったらダメですよ」と言いつつも、気持ちたっぷりに歌い、みんなを笑顔にしてくれた。
そしてたくさんの拍手を受けて、大きく手を振りながらステージを後にすると、スクリーンでは映像がスタート。撮影のビハインド映像やインタビューで、ソン・ガンを待つ間も楽しませてくれた。
第2部がスタートし、ソンピョンの呼び込みで、デニムパンツに白いシャツとニットのベストというかわいいスタイルに着替えたソン・ガンが登場すると、古家&ソンピョンが「かわいい」と絶賛。
そしてここからは、ソンピョンと楽しむコーナーが目白押しということで、早速“Speed Run – FULL POWER <SPEED UP>”のコーナーへ。ウォーミングアップで“尊(ソン)顔(ガン)”“顔の天才”といわれるソン・ガンがスクリーンに出てくる絵文字の表情を再現するというミッションに挑戦すると、いろんな表情を見せるソン・ガンに、ソンピョンも大喜び。
エンジン全開となったところで、“フラフープ10回→ピンポン玉リフティング10回→だるま落とし1段抜き→ボトルフリップ1回→射撃で的を倒す”というミッションを99秒以内に行う “99秒ミッション”にも挑戦。全てのミッションを成功すると、会場のソンピョンにもプレゼントがあるということで、ソンピョンも大きな声で「ファイティン!」と応援していた。
1回目の挑戦では、だるま落としと射撃に苦戦し、まさかの失敗。ソンピョンの後押しでもう一度挑戦権を得ると、27秒を残す好成績で成功となった。
全てのミッションを成功したということで、続いてソンピョンに贈るためのプレゼント作りがスタート。ソンピョンに「温かく冬を過ごしてほしい」という思いから、DIYでタンブラーを作ることになり、カップの部分に紙を入れられるタイプのタンブラー用の絵を描いてくれることに。「僕の絵の実力は先ほどご覧になりましたよね?なのでシールだけ貼りたいと思います(笑)」と言っていたソン・ガンだったが、サインや絵も描き始め、最初は雪だるまでさえも描き方を間違えて動揺 (笑)。しかし徐々に前のめりでいろんな絵を描き始め、味のある愛情たっぷりのタンブラーが3つ完成。ソン・ガンとあいこになったら勝ちの“テレパシーじゃんけん”で勝ち残った3名がプレゼントを受け取った。
プレゼントに当選しなかったソンピョンのために、ここでソン・ガンから再び歌のプレゼントが贈られることになり、伝えたい言葉がタイトルになっていて、「みなさんにはいい夜を迎えて、いい夢を見てほしいという意味で準備したという『좋은 밤 좋은 꿈(いい夜 いい夢)』(原曲:Nerd Connection)へ。愛が伝わる歌声に、会場からは大きな拍手が巻き起こり、「今日はみなさんいい夢見られますよね?」と、うれしそうな表情を浮かべるソン・ガンだった。
間もなくイベントも終了ということで、ここで記念撮影をすることになり、ソン・ガンがスクリーンのほうを向いたタイミングで、サプライズでソンピョンからのメッセージ映像がスタート。その温かいメッセージの数々に、目を潤ませたソン・ガン。客席のソンピョンからは“편하지 않은 사람이 이끈 오늘 고마워, 그리고 어서 와(変わらない愛が導いた今日ありがとう、そしておかえり)” のスローガンも掲げられ、さらにソン・ガンの涙を誘っていた。
少し落ち着いたところで、「みなさんの真心が感じられました。本当に温かい言葉の数々を見て、力が出ました。こんなに長い時間待っていてくださって、そして今日この場に来てくださって、本当にありがとうございます。とても幸せでうれしいです」と、感謝の気持ちを伝えてくれた。
日本ファンミーティング初日のため、泣くのをこらえていたことも明かしながら、「誰かのことを思って、そして待つということは本当にありがたいことだと思います。 僕はいつもこの感謝の気持ちをどういうふうにお返ししたらいいのかと考えているんですが、いつもみなさんのほうから先に優しい温かい言葉を掛けてくださって、“本当にありがとうございます”という、その感謝のひと言に尽きます」と、感謝の言葉を贈ると、ソンピョンが撮影できるフォトタイムもプレゼント。改めて記念撮影もすると、今後の活動について、ドラマの予定があるといううれしいお知らせも。
そして「緊張しながらスタートしたんですけれども、最後は感動で終われそうです。今日は幸せな気持ちで眠れそうです。今日は僕だけが癒されたような気がしているんですが、みなさんも楽しかったですか?」と伝えると、このまま終わるのは寂しいということで、再び歌声を披露してくれることに。<ROUND 2>というタイトルにちなんで、「一生懸命走っていこう」という意味を込めた『달리기(Run)』(原曲:Yoon Sang)を、会場の手拍子に合わせて楽しく歌うと、最後はあふれ出る言葉を押さえきれないという感じで「ありがとうございます」「愛してます」「また次も幸せな姿でみなさんにお会いしたいです」などと矢継ぎ早に話し、さっそうと帰る予定が、通訳待ちでなかなか帰れずドギマギしている様子も最後までソン・ガンらしく、ソンピョンが微笑んで見守る中、公演は終了となった。
今後のドラマの予定も気になるソン・ガン。改めて『マイ・デーモン』『Sweet Home -俺と世界の絶望-』などを観返しながら、続報を待ちたい。