昨年の2月にソロアーティストとして新たなスタートを切ったソンモ。今年の2月にはファンクラブ“Juliet”の発足1周年を祝うファンミーティングを日本で開催し、アルバムの発売なども予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で、延期となってしまい、日本のファンともなかなか直接会うことが出来ない日々が続いている。
そんな中でも、オンラインのイベントを開催したり、日本映画『ヤウンペを探せ!』に出演&挿入歌を担当、『嘘の嘘』で韓国ドラマデビュー、『第20回 大韓民国 青少年映画祭』に就任など、大活躍中のソンモが、2020年の締めくくりに“Noël pour Juliet”と題したクリスマス・パーティとサイン会をオンラインで開催する。
当初は12月24日(木)と25日(金)の開催予定だったが、急遽26日(土)、27日(日)のサイン会が追加されるほど大好評。このイベントの準備や、先ごろ開催が発表されたオンライン朗読劇『最果てリストランテ』の稽古などで多忙なソンモが、11月某日、その合間を縫って合同インタビューに答えてくれた。
―セルフプロデュースによる12月24日、25日のクリスマスパーティー『Noël pour Juliet【SUNGMO CHRISTMAS PARTY】』はどのようなパーティーになりそうですか?
オンラインでやるのは2回目で、前回もセルフ(プロデュース)でやってみたんですけど、その時に足りなかったところを、今回は上手く直して、前よりもっと個性があるパーティーにして、今年最後のイベントになると思いますが、最っ高の最後の思い出を作りたい気持ちを込めて、みなさんとたくさん歌ったり、お話したり、「時間がすごく早かった」という気分になれるように、がんばって今、準備しています。
―『Noël pour Juliet【SUNGMO CHRISTMAS PARTY】』で特に観てほしいポイントは?
今回僕に歌ってほしい曲とか、FaniconでもSNSでも、みなさんの意見を参考にして、全部一緒に作っていくつもりで、「ガンガン言ってください」と言いましたが、それを「今回ソンモくんが自分の意見を聞いてくれた」というところを見つけてください。
―現在アルバムの制作をしているそうですが、次に出すアルバムはどのようなアルバムになりそうですか?
実はアルバムを準備して、今80%くらいは完成しているんですが、元々は今年の3月に発売する予定だったんです。でもちょうど2月からコロナがひどくなって、5月、7月、9月とどんどんずらして、今まで来たんですけど、来年は絶対できるだけ早めにみなさんに聴かせたいと思うアルバムだし、みなさんに1曲は公開したんです、配信で。みなさんが「うわぁ、温かい曲、さわやかな曲ですね、相変わらず」って言ってくれて、本当に感謝しております。
まだみなさんに公開していない曲も、新しいジャンルに挑戦してみた曲もあるんですが、日本で有名な作曲家さんたちが作ってくれた曲もあるし、僕も早くみなさんの前で、一緒に歌いたいと思うし、1曲はダンス曲があります。そのダンス曲はみんな知ってると思うんですけど、チャンヒョクさんと2人で作った曲で、コンセプトは結構面白いです。ジキル&ハイドみたいな。両面性がある曲なんですが、それの振り付けは(コロナの影響で)まだ作ってないですね。来年コロナが収まったら、がんばって、カッコいいパフォーマンスを作って、みなさんの前で踊りたいな、と思っています。
―ミュージカルや映画で俳優としても活躍しているソンモさんですが、『嘘の嘘』で韓国で初めてドラマに出演して、特別な思いや緊張はありましたか?
超新星の頃は、実はドラマにキャスティングされても、僕は参加することができなかったんです。ひとりでメインボーカルとして歌っていたので、イベントやスケジュールがひとつだけ入っても、メンバーみんなが休むことになるので、他のメンバーはそれぞれドラマに出演したことがあるんですが、僕だけはドラマに出演したことが1回もなかったんです。やっと夢が叶えられて、本当にうれしかったし、それが大成功で、とても光栄でした。
最初は映画の現場と雰囲気が全然違って、すごく緊張したし、ヨン・ジョンフン先輩とかイ・ユリ先輩がすごく優しい人で、「日本でたくさん歌ったり、そんなに大きい会場でいつも歌っていたのに、緊張してるの?」とか、たくさんイジられました(笑)。
でも本当に重要な時は、先輩たちがすごく優しく僕に言ってくれたり、説明してくれたり、引っぱってくれて、最後まで無事に終わったと思います。
ただ内容としては、途中で編集されてキャラクターが変わって、僕の役、放送局の役がちょっと減ったんですけど、それだけちょっともったいないと思って、今度はもっと大きい役で、もっといい演技をみなさんに見せたいと思います。
―『嘘の嘘』の撮影時のエピソードはありますか?
2月から撮影が始まったんですけど、ちょうどコロナが韓国でその頃から広がって、撮影が始まってすぐ、1カ月休み、また始まって2週間休みとか。それで元々は3カ月間撮る予定だったのに、7カ月間撮りましたが、時間がすごくかかったんですけど、でもヨン・ジョンフン先輩とか、僕は放送局で働く記者の役で、そういうみんなのパートがあるじゃないですか、5人くらい。で、いつも一緒に準備はしていました、今日撮影ができてもできなくても。とりあえず準備しなきゃ、いつ入るかわかんないから、セッティングして、そこでちょっと待ってて、「今日はこの場所無理かな?すみません、来週にしましょう」とか、そうやって中止になったことも多かったし、その時はいつもヨン・ジョンフン先輩と、飲みに行きました(笑)。
―今でも仲良くしていますか?
そうですね、先週も会ったんです。ヨン・ジョンフン先輩も、打ち上げが好きなので(笑)、いつも中止になる雰囲気だったら、僕のところに来て、「今日は何食べに行こうか?」って(笑)。それで、ヨン・ジョンフン先輩と僕と、チェ・デソン先輩という、局長役の髪の毛変な人がいるじゃないですか(笑)。彼と、3人で飲みに行ったり。撮影が進んでも、撮影が終わってから飲みに行く、中止になっても中止になったまま飲みに行く。最後はいつも打ち上げだったんです(笑)。
楽な雰囲気で撮ったし、初めて会った人たちだったのに、そんなに打ち上げもしながらやったから、僕らの関係が良くなって、上手くできたんじゃないかな、と思うこともありますね。
―最近自分で作った料理で美味しかったものや、ハマっている食べ物は何ですか?
最近すごく寿司にハマっています。おとといも寿司と(自分の後ろにあるお酒の瓶の数々を指さしながら)このウイスキーを飲んだんですけど。今年結構冬が寒くて、その魚、名前何でしたっけ?ツナみたいな、冬だったらすごく美味しい・・・ブリ!ブリがすごく今美味しくて、おとといも知り合いの人がブリを買って来て、それで僕が寿司ごはん(と言いながら握るポーズ)、それを作って。
ビビン麺知ってますか?サムギョプサルはみんな知ってるじゃないですか。サムギョプサルはちょっと油っぽい、で、ビビン麺は辛い。サムギョプサルがちょっと油っぽいから、これ以上食べられないな、と思う時に、ビビン麺の辛さでこうするんです(と包み込む仕草)。サムギョプサルをビビン麺で巻いて、食べるのが、韓国人の食べ方です。日本はまだないじゃないですか。来年行ったら絶対、打ち上げとかする時にそれ言っておきますので、みんな食べてみてください。超美味しいんです。
サムギョプサルとビビン麺とブリと寿司、食べました。
この前材料を買いにデパートに行ったら、チンする寿司ごはんがあったんです。僕はその日、作って食べたから、まだ食べてないんですけど、こういうものがありました。200円。(と言って冷凍庫から実物を持って来てくださいました)
―次に来日した時に絶対にやりたいと思っていることは何ですか?
なかなか行けなくて、絶対にやりたいことが増えたんですけど、やっぱりみなさんと歌うのがいちばん大事だと思うし、みなさんと僕がライブとかファンミする時、結構マイクを投げたり、掛け声でみなさんと、一緒に歌った記憶がすごく今、「ああ、懐かしいな」と思い出します。
野外のイベントやフェスティバルが日本は多いじゃないですか。実はこの前も名古屋で、F1レースをするところで、歌うことになったんですけど、結局それがキャンセルになって、ちょっと残念だな、と思ったんですけど、そのくらい広いところで、野外でも、室内でも、たくさんのみなさんと、マスクを外して、1年前みたいに、何も考えずに、病気とかコロナのことを何も考えずに、「わ~、今日超踊ったり歌った、笑った」って、そういう1年前みたいなイベントがいちばんやりたいです。
あと、今回ドラマの出演を韓国ではしたんですけど、映画だったら僕のファンのみなさんしか観てくれないじゃないですか(笑)。80%以上はファンのみなさんが観てくれるじゃないですか(笑)。なので、日本のドラマに出演させていただいて、顔を広げたいな、と思っています。自分の目標です。
―先日「第20回 大韓民国 青少年映画祭広報大使」に就任しましたが、ソンモさんご自身が今までで自分自身の考えや生き方などに影響を受けた映画はありますか?
たくさんあるんですけど、正直、他の俳優さんたちは「自分の人生の映画だ」とか、自分がいちばんなりたい俳優とかいるじゃないですか。僕は毎年変わります。更新するみたいな感じで、「ああこの人好き」「超この人になりたい」とか言っても、次の作品がもっとパッと(胸に)くると、それになります。
この前言ったんですけど、ドラマではIUさんとイ・ソンギュンさんがやってる『私のおじさん』というドラマがすごく気になって、絶対そういうブラックメロに出演したいな、と思いました。結構日本でそういうジャンルが珍しいと思うんですけど、コメディじゃなくて、ブラックメロじゃないですか、スリラーみたいな。絶対日本でもハマると思うし、そういう作品に出たいな、と思っています。
僕は、日本ではすごく大好きな映画が『アウトレイジ』で、それがすごく天才だなと思いました。演出とか、役とか全部演技も含めて、こういう映画を日本は作れるんだ、と思うくらい。『アウトレイジ』はひとつだけじゃないよね、3つくらいあるじゃないですか。北野武さんは、演出も演技も、僕が聞いた通りで、普通は俳優さんたちは監督が演技すると、「ああ、ちょっとやめてほしいな」と言ったりするんですけど、北野武さんは、演技がその役の、その人のままだから、誰も言えなかったと思うし、やっぱり天才だな、と思いました。
韓国にも(そういう)ブラックな映画がありますが、正直、お金のために作る映画だから、キャスティングも、ものすごく有名な人で、車がぶつかったり、建物をなくしたり、そういうちょっとハリウッドみたいにグラフィックに依存すると思うんですけど、『アウトレイジ』は、演出と演技とか表情とか、その内容だけで勝負した映画だと思います。そんなにお金をかけていないから、グラフィックや音とか、それだけじゃなくて、その人に表情とかに集中できる、現実的な映画だと思います。
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