俳優ヤン・セジョンの約4年ぶりとなる来日公演『YANG SE JONG FANMEETING TOUR IN JAPAN [You & I, Again]』が、1月6日(土)東京・江戸川区総合文化センター、1月7日(日)大阪・吹田市文化会館メイシアターで開催された。
2023年10月20日に公開したNETFLIXシリーズ『イ・ドゥナ!』が9か国で1位を獲得するなど、除隊後も活躍を続けているセジョンの来日公演ということで、会場はこの日を待ちわびていたファンで埋め尽くされていた。
この東京公演の模様をお届けします!
オープニング映像に続き、セジョンが登場すると、「みなさん、こんにちは。愛してる。コマウォ」と挨拶し、『사랑일뿐야(愛だけだ)』(原曲:キム・ミヌ)へ。緊張気味のセジョンを応援する手拍子も起こり、温かい雰囲気のオープニングとなった。
歌い終え、「ありがとうございます」と言ったところで、本日のMC古家正亨も合流すると、「まだ少し緊張しています」とセジョン。そして改めて「みなさん、こんにちは。ヤン・セジョンです」と日本語で挨拶すると、「とても緊張していましたし、ワクワクもしていました。みなさんに本当に会いたかったです」と、久々の日本のファンとの再会を喜んだ。
ステージ上を移動し、ファンに近づきながら手を振ってファンサービスすると、ここからはイスに腰掛けてのトークへ。
先ほどの歌唱では「時々、気分がいい時にカラオケで歌う僕の好きな曲」を披露してくれたセジョン。緊張で音を外してしまった部分もあり、「リハーサルの時には音を外さなかったんですけど…」と悔しい様子も見せていたが、気を取り直して最初のコーナー“SEJONG Story”へ。このコーナーでは、写真や音楽で、セジョンを深掘りしていった。
2021年11月に除隊したセジョンは、軍隊に行って変わったことを聞かれ、「少し余裕ができたような気がします」と回答。軍隊にいる間にも、日本のファンがインターネットで送ってくれた手紙を読んでいたそうで、「笑ったり泣いたりして、本当に胸がいっぱいになりました」と、当時を振り返ると、そんなファンのために最近始めたというInstagramの話題へ。ファンに日常の姿、仕事をしている時の姿などを共有したいと思っていたそうだが、「写真を撮るのが好きではない」というセジョンの投稿はあまりなく、「セルカで撮ったものは10枚もなかったような気がします」と、かなり少なめ。
しかしここからは、そんなセジョンがセレクトしたという貴重な写真を紹介してくれることになり、まずはドラマ『イ・ドゥナ!』の撮影で行った地方の中華料理店での写真と、ハワイでグラビア撮影をした時の写真が登場。2枚同時に映し出されると、「歯が見えているほうの写真は」「歯が見えていないほうの写真は」と、独特な識別方法で解説し、笑いを誘うセジョン。続いて軍服のセジョン、仲良しの弟分との2ショット、というセジョンの日常が垣間見えるような写真が紹介され、会場も沸いていたが、最後に紹介された“川”だけが写る写真に、会場も「?」という雰囲気に。セジョンの解説により、セジョンが福岡を歩いている時に、「ピチピチ」と音がしたので見てみたら、川で魚がジャンプしていて、その瞬間を捉えるために15分くらい粘って苦労して撮った写真だと判明したが、そのままでは魚はわからず、拡大したものが映し出されると、会場からは拍手が起こっていた。何ともセジョンらしい写真のセレクトだった。
続いての音楽では、セジョンがプレイリストを紹介。『WANNABE/ITZY』『I Dreamed A Dream(From Les Misserables)』『The Greatest Show/Keala Settle』『Always Remember Us This Way/Lady Gaga』『As Flowers Bloom and Fall/チョ・スンウ』『vvs/MUSHVENOM, MIRANI, Khundi Panda, MUNCHMAN』『Dear My Light/DAWN』など、バラエティ豊かな楽曲が並ぶセジョンのプレイリスト。特によく聴いている曲を『Always Remember Us This Way』『vvs』と答えたセジョンは、「ちょっと聴かせてもらいましょうか」という古家の言葉に、「はい?!」と動揺する場面も。スタッフへの“音楽を流してください”という意味だったが、セジョンへの“歌ってください”という意味だと捉えたようで、そのあまりの驚き様に、会場からも笑いが起こっていた。
そして曲を聴くと、それぞれ「映画『アリー/ スター誕生』が本当に楽しくて良かったので、この曲が耳にすんなり入ってきました」(『Always Remember Us This Way』)、「聴くととっても力が出るような気がします」(『vvs』)と、よく聴いている理由を明かしてくれた。
続いて、ひとつのキーワードに基づいて話を聞いていく“You & I, Again”のコーナーへ。最初のキーワードは“SE JONG’s YOU”(セジョンのファンのこと)ということで、ファンのためにセジョンの最新作『イ・ドゥナ!』について聞いていくことに。
まずは、1話でペ・スジ扮するドゥナがライブ中に倒れてしまうシーンについての話題になると、これは昨年の『KCON JAPAN 2023』の実際のステージで撮影されたものだと古家が解説。その時MCを担当していた古家は、セジョンと会えると聞いてセジョンを探し回っていたそうだが、結局会うことができなかった、という悲しいエピソードを聞き、びっくりした様子のセジョン。撮影時間が短かったため、邪魔になるかと思い、会場に行かなかったそうで、そこでの再会を果たせなかった2人は、先ほどリハーサルで6年ぶりに再会し、ハグまでしたことを明かしてくれた。
まだ緊張が解けず「立ったほうが楽な気がする」と、おもむろに立ち上がったセジョンは、セジョンが演じたウォンジュンと自身が似ているのではないかと言われ、「あまり似てない気がします。僕の実際の姿をご存じないので、そう思われたのかもしれません」とバッサリ(笑)。
演じていて難しかった部分については、台本を覚えて現場に行っても、スジと演技をしているうちに、台本にはなかった絶妙な感情を表現しなければいけない時があったことを挙げ、「その絶妙な感情を失うことなく、次のシーンにも感情をつなげていくことが難しかった」と真摯に回答。実際、アドリブもたくさんあったようだが、「かなりカットされてしまいました」と漏らしていた。
また、もう一度このドラマを観る時に観ておいたほうがいいと思うポイントを聞かれると、「ウォンジュンの立場ではなく、ドゥナの立場になって観ると、また違った印象になると思います」と回答。さらに「みなさんの考えの中から、僕を一度消してしていただいて、ドゥナの立場になって観てもらえればと思います」と、セジョンファンを前に、難しい注文をするセジョンだった(笑)。
ここで突然、先ほどからモニターに映る髪の毛が気になって頻繁に触ってしまっていることを申し訳なさそうに告白するマイペースなセジョン。
そして次のコーナー“SEJONG’s I”(セジョン本人のこと)では、再びイスに腰掛け、普段から呼ばれているニックネームがないというセジョンために、ファンと一緒にニックネームを考えることに。
ファンから「美肌王子」という案が出ると、「メイクアップをしているからです」と美肌を否定。「ほっぺ」という案には、「来月には全部なくなると思うんですけど」と、減量し、かわいいほっぺではなくなることを宣言し、却下。そして、先ほどInstagramのアカウントが“bell.ysj”になっている理由を、「セジョンのジョンが鐘という字なのでベルを付けました」と説明していたことから、「ベルちゃん」という案が出ると、まんざらでもない様子。会場全員に「ベルちゃ~ん!」と呼ばれ、「ベルちゃんです」と笑顔を見せていた。
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