9月19日(月・祝)埼玉・ところざわサクラタウン ジャパンパビリオン ホールAにてチェ・ヒョヌクの初来日ファンミーティング『CHOI HYUN WOOK Japan Fanmeeting 2022 ~First Story~』が開催された。
チェ・ヒョヌクは、20歳という若さながら、すでに韓国ドラマ『二十五、二十一』『ラケット少年団』『復讐代行人~模範タクシー~』など、多くの話題作に出演、その役どころも幅広く、今後の活躍が期待される俳優の1人と言えるだろう。そんなヒョヌクの魅力は日本でも浸透しつつあるようで、台風が近づく悪天候のため、残念ながら来ることができなかったファンもいたようだったが、チケットは完売、会場はたくさんのファンで埋め尽くされていた。
この公演の模様をお届けします!
オープニング映像に続き登場したヒョヌク。一気に集まった客席からの視線に少し戸惑いながら、ぎこちなく手を振る姿が初々しく、一瞬にしてファンの心をつかんだよう。
「日本のみなさん、こんにちは。チェ・ヒョヌクです」と日本語で挨拶すると、MCの安田佑子も登場し、しばしトークタイムへ。
本当は日本語の挨拶をもっと長く準備していたというヒョヌクだが、緊張で言葉が出てこなくなってしまったとのこと。まだ「120%」の緊張だと言いつつも、MCからのリクエストに応え、ぐるっと回転して、そのファッションとスタイルの良さを見せてくれた。
昨日日本に来てからは、インタビューを受け、ファンミーティングの準備をしていたというヒョヌクだが、到着してすぐにおそば、夕方には牛カツも食べたと、すでに日本を満喫しているよう。本当に牛カツが大好きで、「だいたい5キロくらい食べたんじゃないかな」と、牛カツ愛を示すと、MCから「5キロ太ったんですか?」とツッコまれてしまったが、「今日の朝、ファンのみなさんに会うので、一生懸命運動してきました。7キロ分運動しました」と、クールに切り返していた。
もともと日本が大好きで、日本のファッションや食べ物も好きだというヒョヌクは、高校生の時には家族と一緒に福岡にも遊びに来たことがあるらしい。そんな日本に、ファンのみなさんに会うために来たということで、「今も緊張して、おかしくなりそうです」と、まだまだ緊張はほどけていないようだった。
最初のコーナー“チェ・ヒョヌクってどんな人?”では、ヒョヌクがどんな人物なのかが、仕事とプライベートの両面から探られた。
まずは仕事の面からということで、これまでの出演作の名場面を映像や写真を観ながら掘り下げていくことに。
1つ目の作品は、2021年に出演した『復讐代行人~模範タクシー~』。この作品では、3話と4話にゲスト出演し、いじめっ子の高校生を演じたヒョヌクだが、自分の演技を観て、「本当に悪いやつですね」とひと言(笑)。復讐代行人の主人公に復讐されるという悪役ではあったが、地上波初のドラマ出演になるため、すぐに出演を決めたと言う。監督からは「できるだけ悪い子に見えるように」と言われ、目つきや表情に神経を使いながら、「(短くても)インパクトのある出演にしたいと思い、一生懸命がんばりました」と明かした。家族や友人からもたくさんの反応があったそうで、演技をほめられた部分もあったし、役柄上、悪い言葉をたくさん使っていたため、怒られたところもあると、当時の様子を話してくれた。
2つ目の作品は『ラケット少年団』。この作品は、中学校のバドミントン部を舞台にした青春ドラマで、「本当にたくさんの思い出があって、とても幸せな思いで撮影に臨みました」と、特に思い入れがある様子のヒョヌク。演じた役柄も『復讐代行人~模範タクシー~』での悪役とは真逆の「本当に人が好きで、平和主義者で、運動に真剣に取り組んでいて、みんなと一緒に交わる、そんな幸せなキャラクター」だったそうで、共演者とも撮影以外でもバドミントンを一緒にやるような、和気あいあいとした現場だったようだ。
ドラマの中でも臨場感あふれる試合のシーンがあったが、撮影に入る3、4か月前からバドミントンの個人レッスンを受けていたとか。もともと運動はずっと続けているというヒョヌクは、小学4年生から高校1年生までは野球、そのほかサイクリングをしたり、1週間に3回はジムにも通ったりしているとのことだった。
最後の作品は『二十五、二十一』。感動的なキスシーンの映像が流されると、「僕も家のテレビで観て、泣いてしまいました」とヒョヌク。キスシーンということで、撮影前はとっても緊張していたそうだが、相手役を演じたボナ(宇宙少女)に「歯磨きした?」と聞かれ、「1時間前にしました」と答えたと、撮影時のエピソードを笑顔で明かしてくれた。
演じた役柄については、自分自身と似ているところが多く、ポジティブで幸せ、イタズラっ子な部分が特に似ているのではないかと話していた。
続いては、ヒョヌクのプライベートな部分を掘り下げていくことに。
円が描かれたホワイトボードが登場し、そこにヒョヌクが休日のスケジュールを書き込んでいく。
11時に起床、朝起きてすぐに朝食を食べるそうで、目玉焼きやスクランブルエッグ、時にはラーメンも作って食べると言う。辛いものが大好きだというヒョヌクは、ラーメンにはさらに青唐辛子も入れ、「洗顔したんですか?」というくらいの汗をかいてしまうため、ひとりで食べることが多いとのこと。
そこから1時間ほど消化の時間を設け、運動へ。2時間ほど運動すると、タンパク質を摂取するための食事。さらにストリーミングでドラマやバラエティを観て2時間ほど過ごすと、18時ごろから外出して、お酒を飲んだり、大好きなカラオケをしたり、友人と過ごし、午前1時に帰宅。そこから寝るまでの3時間は、「その日1日を振り返る時間です」と言って笑いを誘っていた。実際には、寝つきがあまりいいほうではないので、携帯やドラマを観たりするそうで、白いTシャツと黒い短パンで寝るというTMIまで披露し、コーナーは終了となった。
ここからは、質問コーナーへ。客席に下りて、挙手するファンの中を歩きながら、質問を受けていく。どんな質問でもOKだというヒョヌクは、「僕から全て抜き取っていってください」と、手を振るファンに丁寧にお辞儀をしながら、ハートのリクエストにも応えて客席を歩いて行く。
まずは男性ファンの質問。ネットで話題になったキム・テリとの授賞式での裏話が聞きたいというリクエストに応え、「緊張の中、テリさんが演技賞を受賞して、慌てふためいてしまって、マスクをしながら前に出ようとしていたんです。だから僕が『マスクをちょうだい』と言いました。その時にテリさんが僕を抱きしめてくれて、ありがたいなと思いました。その後、ハートを作ったんですが、2人でやるのかと思ったら、1人でやらされてしまいました(笑)」と、詳細なエピソードを披露してくれた。
好きなタイプの人を聞かれると、照れからか爆笑するヒョヌク。「こちらにいる女性のみなさんが大好きです」と言って、会場全員の心を奪うと、質問者にも「かわいい」と日本語で声を掛けていた。
続いて「ドラマの共演者と会うことはあるか?」と聞かれると、「それはデートとかそういったことをおっしゃっているんですか?」と切り返し、笑いを誘う。「出演したみなさんと今でも連絡を取り合っています。(ファンミーティングをするということで)応援メッセージも送ってくださいました」と答えていた。
昨日の夜、新宿・歌舞伎町にいたことを聞かれると、「新宿で牛カツを食べて、ホテルに戻りました」と即答。雰囲気がとても良かったので、Instagramのストーリーズにもアップしたとのことだった。
活躍を期待しているという女性からは、今後出演したい作品の内容や役柄についての質問。「学生の役しか演じたことがないので、これから色んなキャラクターをお見せする機会があると思いますし、そういった経験ができると思っています。ですから、ひとつだけを決めるのではなく、色々な姿を見せていきたいと思います」と話すと、11月にはWavveの『弱いヒーロー Class 1』にも出演し、アクションを披露していることも明かしてくれた。
最後は「韓国で食べてもらいたいものは何か?」という質問。「タッカンジョン。I Love チキン。キムチチゲ、テンジャンチゲ」と答え、うれしそうな質問者の顔を見ると「愛してる」と日本語で声を掛ける場面も。
ステージに戻ると、「ずっと客席でやりたいです。近くでみなさんを観ることができて、良かったですし、ありがたいです」と満足そうなヒョヌク。海外のファンを目の前にすることが初めてだというヒョヌクは、「(海外のファンが)こんなに大勢いらっしゃるとは想像もしていませんでした。お一人お一人を抱きしめたい気持ちなんですが、できずに残念です。まだ夢のようで、信じることができません。今日を後悔しないように、一生懸命遊んでいきたいと思います」と喜びを表現していた。
(つづく)→次頁へ