歌い終えるとセンターステージに移動し、しばしトークタイムへ。
本来はもっと早く日本で公演をするはずだっただけに、今回無事に東京公演まで開催できたことに、「待っていてくださって、ありがとうございます」(サンヨン)、「最後の都市なので、みなさん思いっきりがんばって遊んでください」(ケビン)、「とっても幸せです。すごくうれしいです」(ヨンフン)と、感慨深げなメンバーたち。
神戸ではUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に行ったり、福岡ではラーメンを食べたりと、公演以外でも楽しい思い出ができたようだ。
ソヌは「不思議なんですけど、3年前に東京で公演した時にも、その時としては、いちばん大きな規模でしたよね。3年後に今こうして、日本に来たんですけれども、今回も東京のステージがいちばん大きな規模ですね」と、その成長ぶりを自身でも感じているよう。
次回のツアーで行きたい場所を聞かれると、「札幌」と答えたハンニョンは、札幌に行ったらスキーをしたいと言って、スキーに乗っているポーズも。実は札幌には行ったことはあるが、その時は「スキーをするのかな、と思ったんですけど、じゃがいもを掘りました」とハンニョンが話すと、今度はジュヨンがじゃがいもを掘っているポーズで楽しませていた。
サンヨンは「沖縄で海の前でコンサートをしたいです。暑かったらすぐに海に飛び込んで泳ぐ」と言うと、「僕は犬かきしかできないですけど」とキュー。
そしてソヌが「みなさんその時も一緒に来てくださいますよね、約束」とかわいく言うと、次のステージへ。
「みなさん、気を送ってください」とTHE Bに声を掛け、全員で集まって気合いを入れると、『Shake You Down』がスタート。気合いを入れるのも納得の、細部まで息の合ったパフォーマンスで魅せると、続く『Hypnotized』では、上下するステージの上でしなやかなダンスを披露し、最後は黒いチーフも使って、セクシーに締めくくり、メインステージへ。
赤いライトを背にして始まったのは『REVEAL』。韓国Mnetのサバイバル番組『Road to Kingdom』で度肝を抜くパフォーマンスを披露し、勝利を決定付けたとも言えるこの曲を、情熱的に披露し、ステージを後にした。
『Make or Break』に乗せ、雪山でエンストして困っているメンバー、部屋でゲームをしているメンバー、先ほどの映像で登場した遊び場にいるメンバーが再び集合し、“THE B-ZONE”のキッチンカーで楽しむ映像を挟み、続いてのステージへ。制服のような衣装のメンバーが歌うのは、韓国デビュー曲『少年(소년)(Boy)』。5年前の少年からの成長を感じさせるステージとなっていた。
続いてTHE BOYZの代表曲のひとつとも言える『No Air』が始まると、THE Bも歓喜。ジェイコブはハートを贈る余裕も見せていたが、ここまででかなり“No Air”な状態になっていたメンバーたち。しかし休むことなく韓国最新タイトル曲『WHISPER』へ。成熟したかわいさ全開で、軽やかに歌い踊っていた。
ハードな3曲を終え、倒れ込むメンバーもいる中、息を整えながらトークタイムへ。このツアーで日本初披露となった『WHISPER』に絡め、メンバーの初披露を見せてくれることに。
まずはヒョンジェが優里の『ドライフラワー』を感性的に歌うと、ハンニョンからは一緒にゲームをしていた2時間の間、ずっとこの曲を歌っていたという裏話も。
サンヨンはX JAPANの『Tears』を歌ってくれたのだが、高めのキーで始めてしまい、歌いきれずに仕切り直しに。メンバーからも「イ・サンヨン」コールが起こる中、今度は高音も完璧に歌い上げ、リーダーの威厳を見せつけていた。
ケビンは「メンバーのみんなも一緒に歌ってください」と言って、日本の最新アルバムから、THE Bに歌ってあげたかったという『One Dance』を甘~く披露。
ハンニョンは、3年前の日本公演で歌った、歌詞を「♪こっち向いてTHE B」と歌い替えたトロット風の曲『ナルバキスン (Look at me, Gwisun)』(原曲:D-LITE)を3年ぶりに披露。
最後はヨンフンが大塚愛の『さくらんぼ』をかわいいダンス付きで愛嬌たっぷりに披露してくれた。
センターステージに移動すると、客席に飛び込むふりをして、THE Bを驚かせるヒョンジェ。そして全員で、ツアー中に覚えた方言を「めっちゃかわいいやん」(神戸)、「バリかわいい、THE Bがいちばんや~」(福岡)と披露すると、最後に東京バージョンということで、「好き好き大好き♡」と全員でハートを贈り、次のステージへ。
せり上がるステージに腰掛け『Timeless』を歌い、THE Bの心を弾ませると、続く『Water』では、センターステージ、花道、メインステージを移動しながらサインボールを客席に投げ込み、会場は大興奮の渦に。メインステージに全員が戻り、ニューが「♪이 맘 받아줘(この心受け止めて)~」の部分を、隣りにいたヒョンジェに向かって歌うと、「すみません~」と受け止めてくれなかったヒョンジェ。これには会場も大爆笑だった。
そして横長のスクリーンの後ろにメンバーが入っていくと、「THE Bのみなさ~ん、THRILL RIDEへようこそ!」の声でスクリーンが上がり、バスローブとサングラスを着けたメンバーが登場、『THRILL RIDE』のステージへ。10人が連なって踊る特徴的なダンスも見せると、客席にはたくさんの風船も落ちてきて、本編ラストを遊び心いっぱいに終えた。
アンコールを求めるクラッカーが鳴らされると、スクリーンには“LET’S CLAP”の文字が出現。『Right Here』が流れる中、客席の面白い応援ボードが次々と映し出され、興奮と笑顔に包まれる会場。
この雰囲気のままツアーTシャツに着替えたメンバーが『D.D.D』を歌いながら、トロッコで客席を1周すると、会場は熱狂の渦に。途中でセンターステージに到着したメンバーたちは、すぐにポジションにつき、キレッキレのダンスも見せると、飛び跳ねたり、手を振ったりの大騒ぎで、この日いちばんの盛り上がりとなった。
メインステージに戻ったメンバーたちは、ツアー中恒例になったという地域ごとのTHE Bの愛称を考えることに。神戸は“コビー”、福岡は“フクビ―”ということで、「ドビちゃん」などの意見が出る中、キューは「ちゃんをかわいく言って、“ドビたん”」と愛嬌たっぷりに提案。ヒョンジェは「ヤバいTHE Bで“ヤバビー”」、ソヌは「好きなTHE Bで“スキビー”」と意見を出し、THE Bにアンケートを取った結果、“スキビー”に決定。全員で「スキビーしか勝たん!」と叫びながら、片足を上げて両手指でハートを作るポーズを完璧にキメると、最後の挨拶へ。
ケビン「THE B-ZONE最後を共にしてくれて、感謝しています。最後までいい思い出を一緒に作ってくれて、ありがとうございました。これからも日本でたくさん会いましょう、THE B。今度はエリックと一緒に来ますね」
サンヨン「東京でのコンサートはすごく久しぶりですね。待っててくれてありがとう。そしていつも一緒にいてくれて、誕生日をお祝いしてくれて、ありがとう。またね、愛してる!」
ソヌ「今日はデビューしてからいちばん大きな会場でのコンサートでした。みなさんと一緒に過ごせて、本当に幸せでした。ありがとうございます」
ヒョンジェ「こうやってたくさんのTHE Bと東京でコンサートができて、すごくすごく幸せでした。いつもTHE BOYZにたくさんの愛と応援をくれて、僕たちが成長できたし、幸せに活動できます。もっと素敵ないい姿で、恩返しします。すごく愛してま~す」
ヨンフン「ずっと待っててくれて、本当にありがとう。今日も楽しかったし、たくさん笑ったTHE Bがいるから、THE BOYZがいるんだよ」
ジュヨン「3年ぶりのコンサートでしたね。遠くてもいつも応援してくれて、本当にありがとうございました。これからもずっと日本の活動もたくさんします。みんな、俺から目を離すなよ」
ハンニョン「いつもTHE BOYZを好きでいてくれて、ありがとうございます。THE BがTHE BOYZに会ってがんばれるように、僕たちもTHE Bに会うとがんばれます」
キュー「今日、とっても幸せでした。誕生日にみなさんの愛をもらえて、本当に感謝します。これからもっとたくさん会いましょう。THE B、今日もめっちゃ楽しかったよ。大好きTHE B」
ジェイコブ「今日、僕たちのために来てくれて、本当にありがとうございます。今日、近くで会えて、本当に幸せでした。大切な時間を作ってくれて本当にありがとう。絶対忘れられないです。僕たちは幸せ者ですね、THE Bに会えて。心から愛しているし、またすぐ来ます」
ニュー「久しぶりに東京に来たので、すごくワクワクしましたが、僕のいい思い出をまたひとつ残してくれて、本当にありがとうございます。最高に幸せな瞬間でした。これからもたくさん会いましょう」
と、全員が一生懸命日本語で話すと、さらにジュヨンからはスタッフへの感謝の言葉も伝えられた。
ここで前日の4日が誕生日だったサンヨンと、この日が誕生日のキューをお祝いするケーキがサプライズで登場。フルーツがたくさん乗ったケーキの周りには、メンバーが直接絵や文字を入れたそうで、メンバーからは『ハッピーバースデートゥーユー』の歌のプレゼントも。メンバーたちにクリームを付けられ、「THE Bのみなさんは、誕生日の歌は歌えませんが、お祝いしてくださっているのがわかります。本当にありがとうございます」(サンヨン)、「誕生日をTHE Bのみなさんに祝っていただいて、愛をいただいて、本当に幸せです。ありがとうございます」(キュー)と感謝の気持ちを伝えると、さらにサプライズで「サンヨン、キュー、생일 축하해요!(誕生日おめでとう)」というTHE Bのボイスメッセージも流され、驚きと喜びの表情を見せるメンバーたち。ケーキとTHE Bと一緒に記念写真を撮り、いよいよ最後のステージへ。
「以上、THE BOYZでした!ありがとうございま~す!」と挨拶すると、ステージ上に作られた階段に立ち、『Daydream』をTHE Bの顔を目に焼き付けるように歌う10人。途中でセンターステージにも移動し、紙吹雪が舞う中、ゆっくりとTHE Bに声を掛けながらお別れすると、メインステージへ。一列になり手をつないで「以上、THE BOYZでした!ありがとうございま~す!」と深々とお辞儀をして、ステージを後にした。
エンドロールでは、THE Bへの愛が詰まったメンバー直筆の日本語のメッセージも流され、東京初日の約3時間の公演は幕を閉じた。
この3年で、K-POPアイドルのトップを走るグループの仲間入りをするほどの成長を遂げ、世界中で引っ張りだこの存在となったTHE BOYZの日本での活動再開は、日本のTHE Bにとって今年いちばんの喜びだったことだろう。その完璧なビジュアルが注目されることが多かった彼らだが、クールな表情を乱さず、難易度の高い独創的なパフォーマンスをこなす実力は、今や世界中のK-POPファンが知るところとなった。カムバックのたびに新しいスタイルを追求している彼らが、今後日本でどんな姿を見せてくれるのか、楽しみでならない。
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【リリース情報】
■
2022年8月16日(火)
https://IST-THEBOYZ.lnk.to/BEAWAREPR
収録曲
1.WHISPER
2.Bump & Love
3.C.O.D.E
4.무중력 (Levitating)
5.Survive The Night
6.Timeless
■
2022年5月27日(金)発売
通常盤A:UCCS-1319 ¥3,300(税込)
通常盤B:UCCS-1320 ¥3,300(税込)
通常盤C:UCCS-1321 ¥3,300(税込)
ご購入&試聴:https://ist-theboyz.lnk.to/SHESTHEBOSSPR
収録曲(全形態共通)
1.SHE’S THE BOSS
2.Toxic Love
3.Why Why Why
4.Don’t Cry
5.One Dance
6.ALWAYS TOGETHER