キム・ジェウォン:この人(ハン・ジュワンを指して)が、門を開けてくれました。だから、私が王になったんです。門が開かなければ、キングにならなかったはずなのに……(笑)イヌが門を開けてくれたので、“キングメーカー”ですね。門を開けてくれた人だから(笑)
ソ・ガンジュン:僕は、ホン・ジュウォンという人物を演じています。ジュウォンは、イヌと同じように朝鮮の名門家の長男として生まれた人物です。ばか正直で真面目で、天才的な人物ですが……。
キム・ジェウォン&ハン・ジュワン:すごくいいことばかり言っているんじゃない?話だけ聞いてたら、まるで神みたい!(笑)
ソ・ガンジュン:愛する女性の前では純粋な面もあり、少し間が抜けていたり、そんな可愛らしい面もあって……。
キム・ジェウォン:全部持って行かれた〜(笑)。
ソ・ガンジュン:自分の君主が自分の愛する女性の仇という悲劇的な状況でしたが、今は愛する貞明公主と一緒に立ち向かって戦う人物です。
イ・ヨニ:最近は、女優が一度くらい男装するのが、ある意味では劇中の面白い要素のひとつになっているようです。だから、貞明公主が男装した姿で登場したことで視聴者の視線を引きつける要素になったと思います。でも、実際に歴史の中での光海君は貞明公主が死んだとばかり思っていたんですが、これは史実的なベースがないので、作家が作ったストーリーのひとつです。日本に連れて行かれて、そこで硫黄鉱山の奴隷になります。そこで生き残るためには男装をするしかない……そんな役柄です。
イ・ヨニ:普段から私の声はハイトーンではない方です。でも、とても大変でした。男性が使う口調だったり、そういう部分が難しかったです。
イ・ヨニ:「오(オ)」で終わる口調自体が簡単ではありませんでした。「해보시오〜(ヘボシオ/してください)」とか……そういう部分ですかね。
イ・ヨニ:朝鮮に本当に行きたかったのに、朝鮮に行くためにどうにか耐え伸びて生きてきたのに、結局はジュウォンが助けてくれず、本当に仲が良かった友であるジャギョンを置いて来るシーンだったので号泣したのだと思います。
イ・ヨニ:永昌大君が光海君によって殺されたという知らせを聞いて、貞明公主も生きていく気力がなかったんですが、「私が朝鮮に戻って、弟の復讐をしよう」という気持ちのために、生きようとする意思が再び湧いたんじゃないでしょうか。
イ・ヨニ:まずは、ジュウォンが私に気づかなかったので、気軽に自分の身分を話すのが難しかったと思いますし、ジュウォンを通じて朝鮮に行かなければならないので、私だということを明かすのをためらったんだと思います。ずっと一緒にいるうちに、ジュウォンが光海側の人間だということを知った後は余計に言いづらくなったんだと思います。
イ・ヨニ:今は復讐の相手を見つめながら、その相手に会うために走り続けているじゃないですか。でも、いざその相手に会ったら、どんな復讐をするべきなのか……。複雑で微妙な感情になると思います。
ソ・ガンジュン:誰が見ても、貞明公主でしょう……(笑)。
イ・ヨニ:でも、すごく幼いときとは、成長して違うから……。
ソ・ガンジュン:公主ということはわからないかもしれませんが、男性だとは思っていないと思います。実際なら。
ハン・ジュワン:大人になって現れたら、気づかないかもよ?
ソ・ガンジュン:正直、もどかしいですよね。その後、朝鮮に戻ってからもイヌは貞明を見た瞬間、手首を見て「女性の手首だ!」と一瞬で気づくのに……。僕はそれを聞いても「何?何?」って……(笑)。
ハン・ジュワン:身体的な部分のせいなら、ジュウォンはその当時の男性としてはとても恥ずかしがり屋で、そういう点に関してとても重要視する、マナーある青年だったので、さらにわからなかったのかもしれません。
ソ・ガンジュン:すごく純粋だから、演じていてもどかしいです…。
キム・ジェウォン:さっき自分のキャラクターの説明をするときは、すごくスマートですべてを兼ね備えているように話していたのに……(笑)。
ソ・ガンジュン:学問に関してはすごく頭がいいのに、異性に関してははまったく……。
ハン・ジュワン:恋愛に関しては、全然だよね……。
ソ・ガンジュン:まず、ジュウォンは光海を本当の王として認めてなかったんです。それにも関わらず、光海のことを王として従った理由は、初期は自分と政治的な理想が一緒だったからで、ある意味自分自身を捨てても自分の敵である光海を君主として仕えるほど、国家に対する思いが大きかったんだと思います。だから、たぶん身分問わず、間違ってると思うことは率直に言えたのだと思います。
ソ・ガンジュン:ジュウォンは貞明公主が死んだと思っていた、愛する貞明公主を殺したのも光海で、彼女の弟、永昌大君を殺したのも光海で、暴政をしてると思ったようです。光海を敵だと思っていたけど、この国が強くなるためにはあのように王座への果てしない欲望を抱いている光海が必要な存在だと思ったんですね。
ソ・ガンジュン:冷静だけど、国家を思う気持ちはとても大きな人物だと思います。
(つづく)→次頁へ
←前頁へ