再び歌のステージになると、「日本で久しぶりに歌う曲」と紹介し、『안갯길(霧の道)』(『雲が描いた月明り』OST)へ。優しく感性的な歌声に会場も酔いしれると、ジニョンはここで一旦ステージを後に。
すぐに映像がスタートし、撮影現場のジニョンやスケッチブックにメッセージを書いたり絵を描いているジニョンが映し出され、最後はファンミーティングに向けての意気込みも。
そして会場全員で「ジニョ~ン!」と呼び込むと、デニムの衣装に着替えたジニョンがステージへ。「素敵ですか?」と言ってポーズも取ると、次のコーナー“ジニョン先生のお悩み相談室”へ。会場のファンから寄せられたお悩みに答えるというもので、ボックスの中から選んで回答していくことに。よく相談を受けるほうだというジニョンは「面白いお悩みを、僕が面白く解決します」と自信満々。まずは「すぐお腹が空いてしまう」というお悩みに、「僕も同じです」とすぐに反応すると、「1日24時間のうちにお腹が空かずにごはんが美味しく食べられないよりも、いつもお腹が空いて、食べるたびに美味しい、幸せだと感じられるほうが幸せ」「幸せを感じられる窓口が広がる」「たくさん美味しいものを食べて」と回答し、会場から拍手も。
花粉症で涙とせきが止まらないというファンのお悩みには、「私から言えることはこれだけです。病院に行ってください」と冷静に対応(笑)。ジニョン自身は、柿のアレルギーはあるものの花粉症はなく、「マスクを3枚くらい重ねて着けるのはどうですか?」と、一生懸命アイディアを絞り出していた。
28歳だが、周りから学生みたいだと言われてしまうというファンのお悩みには、「これは韓国的な表現で言うと“배가 불렀다(お腹がいっぱいになった)”と言います」と慣用句を用いて回答。意訳すると、お腹がいっぱいで満たされてしまったため、お腹が空いていた時のことを忘れて、そのありがたみがわからなくなってしまった、というような意味で、「ぜいたくだ」という場合に使用する言葉だそう。ジニョンも以前は「まだ制服を着ていていいのかな?」と思うこともあったそうだが、歳を取るにつれ「何としてでもやり続けるべきだ」と思うようになり、「34歳になっても学生役をやっています」と、堂々と話していた。
「初めて耳にピアスを開けたいけど、少し怖いので勇気をください」というお願いには、20歳頃に開けたというジニョンも「めちゃくちゃ痛いです」とコメント。「注射よりは痛くない」と言いながら、「耳たぶは痛くないけど、耳の周りの軟骨は痛いです。よく考えてください」と細かい情報まで伝え、お悩み相談はここまでとなった。
続いてのコーナーは“お絵描き伝言ゲーム”。ジニョンがお題に沿った絵を描き、会場のファンが挙手制でお題が何かを当てるのだが、10秒間で描いた絵で答えられたら5ポイント、答えが出なければ、さらに1分間で描き足し、その絵で答えられた場合は3ポイントという特別ルールが加わったものになっており、合計10ポイントでクリアとなる。
1問目の“桜並木”は素早くわかりやすい絵を描き、すぐに正解が出たが、2問目の“東京”では、東京タワーが目立ってしまい、正解に至らず。3問目の“ボウリング”もわかりやすい絵で見事正解となり、ゲームはクリア。クリアのご褒美として、10名にポスターが贈られた。
間もなくイベントも終了ということで、フォトタイムもプレゼントされると、たっぷりと時間をかけて、いろいろなポーズも取ってくれたジニョン。今日の感想を聞かれると、「時間が経つのがあっという間で早すぎる」と答え、会場のファンが楽しんでくれたのかを確認し、「みなさんが楽しんでくだされば、それで十分です」とも。
そして「(日本に)たくさん来ると言ったんですが、このように機会があって、本当にうれしいです。距離的には離れていますが、みなさんの応援メッセージはちゃんと見ていますので、どんな時も応援してくださったらありがたいです。僕もファンのみなさんのことを本当に応援しています。みなさんの願いがかなって、いつも健康で、みなさんにいいことばかり起きることを願っています。いちばん大切なのはみなさんが幸せであることです。一緒に幸せになりましょう、みなさん」と気持ちを伝えると、最後のステージへ。
熱い声援の中、『나 돌아가(I Return)』を歌うと、途中「みなさん、ありがとうございます」と日本語でファンに声を掛ける場面も。気持ちたっぷりに歌い、ステージを後にすると、すぐに「アンコール」が起こり、再び登場したジニョンは『넌 사랑을 모른다 했지(You said you don’t know what love is)』を披露。今度は日本語で「みなさん、愛してる」と声を掛けながら、耳がとろけるような甘い歌声を響かせ、「アンニョン」「また会いましょう」と言ってステージを後にした。
約束を果たし、約3か月という短いスパンで日本のファンに会いに来てくれたジニョン。今年もたくさんジニョンと会えることに期待したい。
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