3月11日(金)に公開となったJO1(ジェイオーワン)のデビューからの約2年間を振り返る初のドキュメンタリー映画「JO1 THE MOVIE『未完成』-Go to the TOP-」の公開記念舞台挨拶が、3月12日(日)東京・TOHOシネマズ新宿で行われ、JO1メンバー11人(佐藤景瑚、河野純喜、金城碧海、大平祥生、豆原一成、川西拓実、川尻蓮、木全翔也、白岩瑠姫、鶴房汐恩、與那城奨)と稲垣哲朗監督が登壇した。
この模様は全国101か所の劇場でも生中継され、会場に集まってくれたJAM(ジャム:JO1のファン)と日本各地で観てくれているJAMに、河野は「まさか映画館がJAMでいっぱいになるとは」と喜びを伝えていた。
11人が登場すると、最後に現れた佐藤の手には映画館の定番“ポップコーン”が。
そのまま「Go to the TOP!JO1です!」と挨拶をすると、やっといじってもらえた佐藤は「ポップコーンと映画館が大好きなんで」と満足そうに笑顔を見せていた。
そして今回もJO1らしさ全開の自己紹介。
河野「映画館がJAMでいっぱいになる日が来るなんて思ってもいなかったです。最高の一日です」
川西「Go to the GOOD!この映画がいいなと思ったらGOODお願いします!」
豆原「今日は短い時間ですが、楽しんでいってください」
川尻「最近の好きな言葉は“未完成”、苦手な言葉は“花粉症”、川尻蓮です」
木全「楽屋にポップコーンがたくさんあってうれしい木全翔也です」
佐藤「僕は映画館がもう本当に大好きで、こうしてポップコーンを持ってきて。みんなで行きましょう。(「今、来てます」のツッコミに)いや、プライベートで。みんなで観に行きましょう!」
大平「全国のみなさんとこの会場にいるみなさん、短い時間ですが、楽しんでいきましょう」
鶴房「迷ったらカッコいいほうを選べ、鶴房汐恩です」
白岩「もうそろ完成したいお年頃、どうも白岩瑠姫です」
金城「楽しかった人~?泣いちゃった人~?(手を挙げるJAMを見て)良かったです」
與那「全国のJAMのみんな、ハイサ~イ!JO1のリーダー與那城奨です」
ここで、稲垣哲朗監督も呼び込まれ「初めまして、監督の稲垣哲朗と申します。このたびは、JAMのみなさん会えて、本当にうれしいです。全国のみなさんも本当に今日はありがとうございます」と挨拶。
映画は昨日3月11日(金)から公開されているが、SNSなどの「感動した」「懐かしい」といったファンの反響がメンバーにも続々と届いているようで、「さっき監督と裏で話してた時も、色々思い出トークで盛り上がったんですけど、本当にこうやって映画をできることはすごくうれしいなと思いますし、みなさんがすごく感動してくれたっていう声が多くてうれしいです」と白岩。
金城も「JO1のことを知らない人と一緒にJAMの方が映画館に行って、(映画を)その人が観て、改めてJO1ってこういうメンバーでこういうストーリーがあったんだっていうのを知れた、っていうのを聞いて、すごくうれしくて、やっぱり愛されてるなって思いましたね」とほっこりエピソードを披露してくれた。
そしてお気に入りのシーンを聞かれ「ベタなんですけど、最後『飛べるから』が流れる瞬間ですね。鳥が奇跡的に12羽、JO1とJAMと、ということで、大きい空をみんな飛んでるっていうのが、ラストにぴったりというか、今後の僕たちをあらわしているようで、エンディングなんですけど、今後が気になるというか、そういう希望を感じれるラストシーンだったので、僕のお気に入りのシーンですね。印象に残ってる人たくさんいると思います」と話した川尻。
このシーンについて監督は「あれ幕張メッセの上空なんですね。ドローンのカメラマンの方が撮影した時に、たまたま鳥が入ってきて、たまたま12羽だったんですよ。最初数えてた時に、11羽いるな、と思ったら、途中分裂するんですよ、ちょっとだけ。佐藤景瑚くんの言ってる中にもありましたけど、JAMは12人目のメンバーみたいな、全部そこで何か一致して、僕もすごく感動的でした」と偶然の産物であったことを明かした。
ここでまた佐藤のボケが炸裂。お気に入りのシーンを「瑠姫くんが飲み物を電子レンジに入れて爆発したシーン」と答え、全員から「ないないない!」とツッコミを受けていたが、これは実話だったらしく、「でもあれね、レンジが完成してなかったらしいよ、俺のせいじゃないから」と白岩も応戦。
佐藤の本当のお気に入りのシーンは事務所の“社長がちょっとだけ出たシーン”だそうで、「僕たちに向けてメッセージというか、僕たちの前でしゃべってくれた時にすごい感動しましたね。僕が大好きなシーンです」と話していた。
また、映画のために長い間密着カメラが入っていたことについては、あまり抵抗がなかったという鶴房。「正直、お風呂の中でも、寝てる時でも、撮っていただいて構わないですが、唯一ちょっと思ったのは、ライブのリハーサルの時に、服を着替えてる時に入ってこられた時があって、全然見せちゃってもいいんですけど、大丈夫かなって」と話すと、メンバーからお風呂はいいのに着替えはダメなのか、というツッコミも。
與那城は、何時間も練習をして汗ダラダラの状態でカメラが来た時は、少し戸惑ってしまったことを明かし、メンバーの中でも汗っかきだという豆原も、「(汗ダラダラの時は)ちょっとやめてほしかったですね」と正直にコメントしていた。
そんな撮影時間は、ハードディスクの容量で50TBにも上ったそうで、この多くのシーンから厳選して今回の映画を作った監督に、“編集しながらグッときたシーン”を聞くと、「みんな泣いちゃうかもしれない話なんですけど」と前置きし、「“OPEN THE DOOR”最後のライブの時のMCで、カメラの前とかじゃなくて、JAMのみなさんの前で、自分たちの心の内が漏れ出すっていう。あれを見た時に、本当にみんな心の中からもうダダ漏れちゃったもんだな、と思って、本当に良かったね、っていう、お父さんみたいな気持ちで、泣きながら撮ってましたね」と心温まるエピソードを話してくれたのだが、メンバーの涙腺は崩壊せず、「泣かないですね、みなさん(笑)」と茶目っ気たっぷりの監督だった。
ここで“監督から見たメンバーの素顔に迫る”ということで、メンバーそれぞれの印象を監督に答えてもらったアンケート結果を発表していくことに。
大平については「オーディションの時は内気なイメージでしたが、僕にいちばん最初に興味を持ってくれた人で、編集を教えてほしいと積極的に話しかけてくれました。実現できていないのでいつか必ずやりましょう」と回答。大平は本当に編集について興味津々なようで、「JO1っていろんなコンテンツがあるじゃないですか、YouTubeとか。だからもしVログとか、僕が撮る機会があったら、その編集をちょっと教えてください、ってさっきお願いしました」と意欲を見せた。
川西については「同性から見てもイケメンで声もすごくいい。一見ナイーブな側面もありながらも、すごくユーモアのセンスが高くて、ついついもっと話を聞きたくなってしまう人。きっと裏側を撮られるのが嫌だったと思います
が、すごく誠実に色々なお話を聞かせてくれました」とベタぼめ。
当の本人は「恥ずかしいですね。恥ずかしいんですけど、僕も人見知りとかもあって、上手く会話とかもできなかった時間もあったと思うんですけど、監督のほうから寄り添っていただいて助かりました!」と照れながらも笑顔を見せていた。
河野については「すごく明るいイメージのキャラで、声をたくさん出して鼓舞していくタイプだと思いますが、インタビューの時には声のトーンがガクンと落ちてゆっくりしゃべるので、その落差に驚きます」との回答。
與那城が「拓実の時との差がすごい」とツッコミを入れると、河野も「監督サボりました?」と反応。監督は「僕もちょっと陽キャラなんで、すごく近いものを感じて」とフォローしていた。
アンケートの回答について河野が「ちょっと前にもマネージャーさんに、話す時に声が小っちゃくなっちゃうって言われて。みんなで盛り上がってる時はテンション高いんですけど、ひとりになると小っちゃくなっちゃう」と自己分析すると、すかさず鶴房が「陽キャあるあるですね」と指摘。みんなを鼓舞していることについては、「自分のためにみんな鼓舞してるって感じですかね。自分を…何言ってんだ俺は。みんなのため、それが自分のため、そして自分がみんなのため、そうやってつながってます。だいたい注意事項は自分に言い聞かせてます」と話していた。
豆原については「ダンスへの純粋な思いと相まって、非常に男らしさを兼ね備えた最年少メンバーで、とても10代とは思えない。しっかりとした受け答えに最初驚きました。いつも冷静なイメージがありますが、たまにスイッチが入ったテンションの上がりっぷりが、すごく好きです」と回答。
昨日公開されたYouTubeコンテンツでも「暴れ過ぎた」という豆原は、「気づかないうちにテンション上がってますね。特にJO1と一緒にいると楽しくなっちゃうんで、テンション上がっちゃいますね」と、末っ子らしく、元気にコメントしていた。
そして最後は誰に対する回答かを明かさずに「物事への探究心が強いので、音楽制作や食べ物の話など、今後ももっと色々なことに挑戦していくんだろうなと思います。インタビューの後に話した寿司ネタの話、あんなに弾むと思わなかったのでうれしかったですね」と読み上げられると、メンバーたちはすぐに誰のことかわかった模様。当の本人である木全は「僕ですか?」と不思議顔をしていたが、「僕はエビが好きだという話をして、最近僕もイカが好きだっていう話をちょうどしてたんですけど、今度一緒にお寿司行けたらいいなって思ってます」と熱く語るも、「楽屋で話してくれる?」と與那城がバッサリ。“探求心”については、「探求心?がんばります!」とのことだった。
最後に監督からメンバーに「この映画を通じて、本当にJO1のメンバーに色んなことを気付かせてもらったな、というのが、僕自身も感じたことでして、コロナ禍でデビューして、色んな苦境があった中で、みなさんが逆境をバネにしてるというか、そういう風に可能性を見つけていくとか、そういうひたむきで前向きな気持ちっていうのが、この映画には詰まっていて。今コロナで色んなことができなくなってしまった人だったり、例えばみなさんが掲げている“Go to the TOP”という、そういう夢だと思うんですけど、夢みたいなことも、叶えられなかった人が観た時に、JO1の持っているものっていうのは、今の時代に必要なものがたくさん詰まっていて、今この11人、みなさん揃ってますけど、(金城に)おかえりなさい。仲間とか、今ここにいるJAMのみなさんもそうですけど、すごく愛情を注いでいることだったり、人と心が触れ合っているみたいなことをすごく大事だな、って感じさせてもらったので、そのことを世界に行っても忘れないでもらえたらな、と心から思ってます」とメッセージが贈られた。
今回は特別に、JAMへのフォトタイムも設けられ、最後は“未完成のJO1がトップを掴み取る”ために、與那城の掛け声で、今このイベントに参加している全国14万人のJAMがひとつになって、「Go to the TOP!JO1です!」をして、舞台挨拶を締めくくった。
(完)
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