シルバーのシャツと黒パンツの衣装に着替え再びK.willが登場し、デビュー曲『ウェンチョッ カスム』などを歌うと、トークではVTRについて、「デビューの時から比べてハンサムになったと思っていたのに、あの時の服を着せてみたら10年前とそっくりだと言われました。衣装と髪型というのは大事なんですね。」とコメント。
また10周年については、「長い道のりを歩いてきたなと。」と振り返り、とても緊張した韓国でのデビュー舞台で失敗しそうになった日のエピソードを披露。
「おそらく10年後にも、デビューして9年と363日目の今日、このステージに立っていたことを
思い出すのではないかと思います。みなさんにとっても良い思い出になればと思います。」とのK.willの言葉に、観客も記念すべきコンサートに立ち会えたことを噛み締めたことだろう。
ピアノだけの伴奏で始まった『コッチ ピンダ』と続く『ネガ シルタ』はしっとりしたバラード曲で伸びやかなK.willの歌声が会場を包み込み、さすがバラードの帝王などと呼ばれる彼の真骨頂に観客全員が酔いしれた。
MVのメイキング風な映像のコミカルなVTRで酔いを醒ますと、ここからはお楽しみのshowtime!
2NE1の『Come Back Home』はレゲエ調、Super Junior『Sorry Sorry』は大人っぽいJazzyなアレンジ、そしてなんと、女装してTWICEの『Cheer Up』!それが次第にロックバージョンでSHY!SHY!SHY!!!とシャウトし、会場は大盛り上がり。
初めての女装は「汚くなかったですか?」とやや心配しながら会場に聞く場面も。
そして『オヌルブトイリル』、『チョコリッ』、『ニガ ピリョヘ』と自分の曲を続けて歌うと、最後の挨拶では、「去年はアルバムを出さなかったので、日本のみなさんが寂しがっていると聞きました。今年はぜひアルバムを出さなければと思っています。みなさんが喜んでくださるようなニュースを出せればと思います。みなさんにこの楽しい気持ち、幸せな気持ちを込めて、最後はやっぱり悲しい曲で締めたいと思います。バラードの歌手ですから。」と言って、『クリプコ クリプコ クリプタ』を歌い上げ、会場を後にする。
アンコールでは軍服姿で現れ、『マレ モヘ』を歌い、テレビ番組『真の男』で2度目の入隊を経験したり、軍隊のドラマのOSTに参加したりということでこの姿で登場したと説明した。
最後に再度「今年は良いニュースをみなさんに届けますね。」と約束し、『カスミ ティンダ』を歌い、約2時間半のコンサートを締めくくった。
圧倒的な歌唱力で心を震わされ、軽快で楽しいトークで笑わされ、カバー曲から女装まで、とにかく盛りだくさんで充実感のあるコンサートだった。
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