そして水田が「韓国のミュージカルを日本でやるということに特別の想いはあります?」と質問すると、「まずこの作品は誰でも共感できる“愛”というものを扱っているとてもかわいらしい作品になります。なので、日本という違う国に来て演じますけれど、それはどなたに観ていただいても共感できるので、そういう作品でみなさんの前に立つことはうれしいですし、私は2007年に日本の舞台も踏んでいるので、再び来れたことをうれしく思っています」とコンジュ。
ドヒョンは「僕は2006年に日本で舞台をやっているのですが、その時はもっと重いテーマの作品だったので、逆に作品の力でというところがあったのですが、今回はコメディなので、言葉の問題がその時より、より多くてとても心配だったのですが、みなさんとてもいい反応を見せてくださったり、またそういう作品のためにアミューズのみなさんをはじめとしてこういう場を作っていただいて、大変うれしく思っています」と語った。
石田からは「私が舞台をやっていた時、始まる前にみんなでハグをしていたのですが、始まる前にやることがありますか?」と質問されると、ふたりは笑顔で「ふたりで『ファイティン!』とやります。」と一緒に回答。
そして、最後にコンジュからは「『カフェ・イン』にたくさんの関心を持っていただくことを願っています。今日来てくださった方、たくさん宣伝をしていただいて、この作品が愛されるようによろしくお願いいたします」と日本のお客様にメッセージ。
ドヒョンは「まだまだ役者として足りない面があると感じていますので、一生懸命誠実に真面目に取り組んで、日本のみなさんにそういう姿をお見せできるようにがんばりたいと思います」と意気込みを語り、プレスコールを終えた。
今回、この六本木に、Kミュージカルの聖地ができたことが、まずはうれしい。
ミュージカル大国の韓国には、素晴らしい作品がたくさんあるが、大きな作品を観に行っても、やはりなかなか大学路(テハンノ)で上演される秀作を見つけて観に行くのには、相当コアな情報をキャッチして、観に行かないといけない。
それをアミューズ・ミュージカルシアターでは、プロの目で見た秀作を引っ張り出し、いちばんのネックとなる言葉の問題を解決して、字幕を付けてくれるわけである。こんなありがたいことはない。
韓国は、大学に音楽や演劇などの専門の学科があり、そんなところで基礎を学んだ人が豊富にいて、大学路(テハンノ)には、その若い才能があふれていて、かなり奥が深い。そんな作品の中の良い作品を日本で観られるのがやはり素晴らしい。しかもミュージカルというと、どうも日本では敷居が高いところがあるが、今回のアミューズ・ミュージカルシアターは、値段設定も色々あり、手頃で気軽に行ける。
この機会に、奥深いKミュージカルの醍醐味を味わってみては…。
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