捜査対象、全員狂人。協力者、捨て犬ひとり。マトリが禁断の一線を越えた時――至高の悪が現れる。
韓国で『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『デッドプール2』を押さえ初登場第1位を記録し、日本でも熱狂的なファンを持つ潜入捜査ノワールの傑作『新しき世界』(2013)を超える観客動員数500万人を突破。その圧倒的な完成度と個性に魅了され『毒戦』中毒者が続出、異例の完全版まで公開された驚異のヒット作『毒戦 BELIEVER』がいよいよ10月4日(金)シネマート新宿ほかにて全国順次公開!
この度、本作で麻薬取締官〈通称マトリ〉のウォノ刑事を演じるチョ・ジヌンと、麻薬組織から捨てられた青年・ラクを演じたリュ・ジュンヨルが初めて出逢う、緊張感あふれる本編映像が解禁!
姿なき麻薬王“イ先生”を執拗に追い続ける麻薬取締官〈通称マトリ〉のウォノ刑事(チョ・ジヌン)。ある日、組織の麻薬製造工場が爆破され、事故現場からラクと名乗る青年(リュ・ジュンヨル)が唯一の生存者として発見される。
今回解禁となった本編映像は、工場の爆破により犠牲となった母親の遺体の傍らに佇むラクの姿を見かけたウォノ刑事が、取調室で尋問を始めるシーンが展開。「母親の所持品も見ようとみせず、黙ったまま」のラクに対し、“イ先生”への手がかりになりうるかもしれないと、ウォノ刑事はときに親しげに、ときに声を荒げ、詰め寄ろうとするが、ラクは終始無言。しかしウォノ刑事のある一言によってラクの表情が変わっていく…。
このあと手を組み、大胆かつ危険極まりない筋書きによる組織への潜入捜査を通して、ある意味“運命共同体”となっていく二人の、緊張感あふれる最初の対峙の瞬間に思わず引き込まれる場面だ。
本作のオリジナルであるジョニー・トー監督作『ドラッグ・ウォー 毒戦』(2012)でも取調室のシーンは色々あるが、本作ではまた趣きがかなり違う。イ・ヘヨン監督は「原作がハードボイルドの権化みたいな感じだとすれば、私はハードボイルドな土台の上にウェットさを加えたかった。あるシーケンスでは湿度を上げてもっとベタベタと粘ついた感じで、別のシーケンスでは湿度を上げて情緒に満ちてしっとりした感性で」とのちに振りかえるように、二人の出逢いの場面から独特の空気感が漂い、観客を一気にその世界に誘うだろう。
そしてチョ・ジヌンとリュ・ジュンヨルという、現在の韓国映画界において引く手あまたの実力派俳優ふたりが演じるウォノ刑事とラクがこのあとどういう運命を辿るのか…ぜひその行方を劇場のスクリーンで確かめてほしい。