読者のKNさんより届いた、2月19日に行われたキム・ヒョンジュン(リダ)のライブ『KIM HYUN JOONG JAPAN TOUR 2015 “GEMINI”』レポの続きです。
曲が終わると、「今日は、みなさんともっともっと楽しく遊びたいと思って、みなさんともっと長く一緒にいるために、もっと近く・・・」というリダにすぐさま会場から「来て、来て~」の声が掛かると、「どうしたんですか?昨日みんなやったじゃないですか。もう本当に手が擦り切れるかと思いました。」と昨日のハイタッチの話でまた笑いを誘います。
『僕の頭が悪くて』のギター演奏については、「久しぶりにみなさんにギターを弾いている姿を見せたいと思いましたし、10年前にSS501として最初のファンミーティングをした時に、ソロでギターを弾く姿をみなさんに見ていただきました。その時いらっしゃった方たちは、何人くらいいらっしゃるでしょうか?お、かなりいらっしゃいますね。これからもこういった機会が、1回限りで終わるのではなくて、ずっと引き続きみなさんにお見せしたいと思っています。」とのこと。個人的には、ギターだけではなく、ピアノの演奏も披露してもらえたらいいなと思いました。
昨日の“キヨミ”イベントのことにも触れ、「昨日写真を撮った3人にハイタッチの時にお会いしたいと思ったんですが、ファンのみなさんが大勢いすぎて、顔を覚えていられなかったからだと思うんですが、3人の姿が見えませんでした。なので心配しました。(日本語で)死んじゃった(笑)。そんな風に考えていました。生きていらっしゃると思います(笑)。みなさんは何と言ってもジェントルな方たちですからね。『Gentleman』は歌わないですよ。僕がジェントルって言ったもんだから、前の席の方が、『Gentleman』歌うみたいだって言ってましたよね。本当にうかつに言えませんね。僕はそんな歌を用意してないですし。」とリダ節炸裂です。
「今日は全員のみなさんのためにキスを差し上げます。これから、みなさんのそばに、近くまで、行きます。」と紹介すると『KISS KISS』へ。客席へ降りていき、いつものように駆け回ります。続く曲も『Lucky Guy』、『Beauty Beauty』でトロッコに乗って会場を回っていたかと思うと、トロッコを飛び下りてまた会場を巡ってと、元気いっぱいファンサービス。
最近の公演では、必ずと言っていいほど「時間が経つのが早い」と言うリダ。今日は「地下鉄を引き止めておきたいですね。JRに電話してみましょうか?なんて言うと思いますか?ダメって言いましょうか?イタズラ電話しないでください、って言われると思いますよ。」と冗談めかして言っていましたが、そのくらい名残惜しかったのではないかと思います。
「いつも僕の公演は僕の思い通りにやっているっていうのはみなさんご存知ですよね。事務所にとってみたら、ちょっと面倒くさい、ちょっと気難しいかなって思われてるんじゃないでしょうか。みなさんがずっとずっと本当に楽しんでくださったら、5秒以内に?5千円でアンコールをやり放題にします!冗談です(笑)。じゃあ約束しますね。みなさんが大きな声で応援してくださったら、アンコールを何曲か追加しますね。」とここでもリダ節で次の曲『PLEASE』へ。
リダのダンスで盛り上がったところで、またリダワールドへと突入していきます。
「もしかして今日は何曜日ですか?」と言うリダに「木曜日!」と答える会場。
「今日は病院がお休みの日ですよね。僕はそんな風に聞いています。病院の休診日なんですね。」とまた病院の話をするリダに会場も爆笑。そしてなぜか話は全く別の方向へ。
「急に気になることがあります。あの方はなぜ僕が好きなのか?キム・ヒョンジュンだから?だとしたら僕はみなさんと違う人間みたいです。僕はあまり知らない人は好きじゃありません。ちょっと疑ってしまって。ここにいらっしゃる全員のみなさんが、僕を好きになる理由があるんですよね?あちらの方はただ好きだってこともあり得るし、『花より男子』を観て好きになったかもしれないし、『イタズラなKiss』を観て好きになったかもしれないし。でも僕が考えるに、僕自身そんなにいい人じゃないと思います。だからある意味、みなさんに申し訳ないです。みなさんが好きになってくれるのであれば、僕が模範にならないといけないんですけど、いつも自分の思い通りにやってしまうし、なので、みなさんのことどんな風に感じているかというと、本当に本当に心がとっても広い人。日本語だとなんて表現したらいいのかな。」と言うリダに会場の男性ファンが「寛大!」と叫びます。
「かんたんに?かんたい?今なんておっしゃったんでしょうか?」となかなか聞き取れないリダ。
それでも男性ファンが一生懸命、「か・ん・だ・い!」と叫びますが、リダの答えは「か・ん・な・い」。
最後はバンドのメンバーに助けを求めて、やっと「かんだい」と言えたのでした。そして話は続きます。
「みなさんそんな方みたいです、寛大。さっき何であんなことを言ったかというと、この場で歌を歌いながら、果たしてこの場は僕がいるべき場所なのか、っていうことも考えました。不思議じゃないですか?人が歌手になりたいと思って、実際に歌手になれて、こんな大きな公演を会場でステージに立っているっていうことも。いつかはこの全てが、夢のように思えるんじゃないかと思います。わかってますよ、夢じゃないのは。夢のように思えるって言ったんです。夢とは言ってないですよね。僕、今眠ってますか(笑)?
だから、後ですることがなくなったら、すごく退屈になると思います。こんなに大好きなステージに立てなくなったり、歌を歌えなくなったりしたら、どこで何をして生きていったらいいんだろうか、ってことも考えます。一番いいのは、数千人でも、たとえ一人でも、僕が好きなことをして、目の前にいてくれるその人のために、この場にいるみなさんのために、一生音楽を続けていきたいです。ここにいる全員の中で、たった一人でも僕に会いに来てくれる方がいたら、僕はその方のために歌いたいと思います。みなさんもそんな風に思って、気楽に生きていってくださいね。みなさんお一人お一人全てのお顔を記憶しておくことはできませんが、いつか偶然に出会うってこともありますよね。その時みなさんは僕に向かって、実はあなたのファンだったって言ってくださったら、その時に言ってくれたみなさんが、僕のファンでいることが、誇らしいと思ってもらえるような、そんな人間になれるように努力したいです。」
もう一言一言に重みがありすぎて、一瞬も聞き逃せない、気を抜けない状況でした。
こんな素敵な言葉をたくさん贈ってくれたかと思うと、「では、もうほぼ最後の曲になります。」というリダの言葉に残念がる会場に「最後ではないですけどね。ほとんど最後の。みなさん本当に極端に真に受けますよね(笑)。」とやはり合間合間でイタズラな笑顔を見せてくれるリダなのでした。
『SAVE TODAY』そして『HEAT』と続き、どちらも会場一体となっての大合唱。
『HEAT』の舞台演出の炎が強すぎて、「大丈夫ですか?頭にちょっと手を置いてみたんですけど、パサパサしてたので、髪の毛が燃えたかと思いました。スプレーですよね?今、大丈夫ですよね?」と本気で髪の毛を心配するリダ。
「マクアリ、マクハリ。僕今なんて言いました?「ハ」って言った(つもりな)のに「ア」って言ってますよね。幕張での公演、2日目の最後の曲をこの曲にしたいと思っていました。それが『伝えたい言葉』なんですが、みなさんはこの曲をこれから先、しばらくの間は聴けなくなってしまうと思います。僕が言いたかったこと、そして言えなかったこと、そして忘れてしまって言いそびれていたこと、すべてを込めてみなさんのために歌います。今日の最後の曲です。」と紹介して『伝えたい言葉』へ。
「ありがとうございます。」と言ってリダがステージを後にすると、すぐに「キム・ヒョンジュン」コールが始まります。
『Good-Bye』のインストに乗せ、ツアーのメイキングVTRが流れると、スクリーンには宇宙神(リダのキャラクター)が登場し、会場を煽り、再び「キム・ヒョンジュン」コールが始まります。
『HOT SUN』『Lucky Guy』『Beauty Beauty』『Good-Bye』と4連発で盛り上がる曲が続き、『Good-Bye』では「「Only You!キム・ヒョンジュン!」コールで会場が揺れました。
「実は今、こんな風にみなさんがものすごく盛り上がって声援を送ってくださったので、アンコールを2曲追加しました!」と言うリダに会場はこれから2曲追加されると勘違いし、「キャー!」と大喜び。
「今もう追加したんですよ。長くなかったですか?もうこれアンコールしたってことなんですけど。」と慌てるリダ。
そして「この中には昨日来てくださった方たちが大多数だと思うんですが、ずっとみなさんに言いたいことがありました。昨日も(スクリーンのメッセージを)ご覧になったと思いますけれども、みなさんに伝えたい僕の心を込めました。(日本語で)最後の曲です。聴いてください。」と言って本当に最後の曲『ホシゾラ』へ。スクリーンには「ずっと元気でいてください。皆さん愛しています。また会いましょう。」というメッセージが映し出されたのでした。
歌い終わると、「(日本語で)本当にありがとうございました。最後の曲『ホシゾラ』でした。みなさん夜空の星、ありますよね?いつでも見られるものですから、みなさんがまたいつでも会いたいときに夜空ですぐに見られる星だと思います。いつもみなさんが待っていてくださるのなら、いつか戻って来ます。」と話すリダ。『ホシゾラ』はこのツアーのテーマ曲とも言えるのではないかと思いますが、こんな気持ちを込めて歌ってくれていたのかと思うと、やはり感動でした。
そして「今日だけは、こんな風にご挨拶したいです。(日本語で)僕たちが離さないよしたら、みんなは?」と言って、会場が「離れないよ」と答えると、「(日本語で)離れ、ないでください。」とリダ。
リダの「せっの!みんな、離さないよ!」で会場が「離れないよ~!」と返し、2日目の公演が終了。
そしてこの日のスペシャル企画は、「メッセージカードお渡し会」。
リダが味のある自筆で書いた日本語のメッセージがプリントされたカードを直接手渡ししてくれました。
昨日のハイタッチ会もそうでしたが、3時間の公演終了後にも関わらず、たくさんのファンがいるにも関わらず、ちゃんと一人一人目を見てカードを渡してくれたリダ。本当に胸が熱くなりました。
次回は、幕張最終日の様子をお届けします。
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