そしてn.SSignのステージを予告する映像が流れると、メンバー全員が制服のような衣装にカラフルな手袋をはめて登場。K-POPの原点とも言えるH.O.T.の『Candy』を披露すると、続いての曲も『In Summer(여름안에서)』(原曲:DEUX)という選曲。90年代のK-POPをフレッシュなn.SSignらしさを加えて表現していた。
再び登場したキム・ジョンハンは、ソロで自作曲の『サンドバッグ(샌드백)』を披露。ステージを動いて、手を振ったりハートを贈ったりと愛嬌たっぷりのステージとなった。
荘厳な雰囲気で始まったのはヒョン・シニョンの『Memory Of The Wind(바람기억)』(原曲:NAUL)。前半のペク・ヒヨンとのステージでは、ソウルフルな歌声を披露していたが、この曲では、シニョンの真骨頂とも言える美しい高音を惜しみなく響かせ、その圧巻のパフォーマンスに、会場からも大きな拍手が起こっていた。
ここでいよいよ7人が揃ったn.SSignステージ。『Growl(으르렁)』(原曲:EXO)で渾身のパフォーマンスを披露した。
熱気に包まれる中、ほかのメンバーとMCも登場して、ABEMAの生配信のインタビューがスタート。カズタの掛け声で、「青春スター、TOP7!」と全員で挨拶すると、日本に初めて来たというn.SSignのソンユンとキム・ジョンハンは日本に来た感想を聞かれ、ソンユンは「日本のラーメンがめっちゃ美味い」と日本語で回答。ジョンハンは「初めて来たんですけど、とても幸せです」まで韓国語で答えると、続きは「日本のみなさんは、너무너무(とっても)やさしい하고(し)、かわいい하고(し)、カッコいい하고(し)、愛してます입니다(です)」と器用に日本語と韓国語をミックスして回答していた(笑)。
日本が久しぶりだというカズタは、「みなさん、ただいま!」と元気に挨拶すると、「ようやく日本のファンのみなさんに会えたので、とてもうれしいです!ありがとうございます!」と喜びを伝えていた。
ABEMA『青春スター』公式SNSに寄せられた質問やリクエストに応えるコーナーでは、「日本に来て何が食べたいですか?」という質問に答えたり、愛嬌のリクエストではn.SSignメンバーが愛嬌を披露、ドハは特別に清水翔太の『花束のかわりにメロディーを』をワンフレーズ歌い、会場を沸かせていた。
最後は韓国ではおなじみの“クレオパトラゲーム”にも挑戦。n.SSignのヒョンから始まり、n.SSignのメンバー7人が終わった時点でだいぶ高音になってしまっていたが、その後シンソン派とボーカル派の面々が健闘し、ペク・ヒヨンまで成功したが、最後のヒョン・シニョンがギブアップ。それでも健闘をたたえる大きな拍手が起こっていた。
ここでカズタが番組を応援してくれたファンに感謝を伝え、「僕たちはまだ始まったばっかりで、これからもっともっとがんばっていくので、いい姿を見せたいので、応援よろしくお願いします!」と意気込みを示すと、さらに12月に東京と大阪でTOP7が再来日公演をすることをサプライズで発表。これには会場のファンも大興奮で喜んでいた。
興奮冷めやらぬ中、続いてはn.SSignのドハ、ソンユン、ヒウォン、ヒョン、ハンジュンが『Love like Oxygen(산소 같은 너)』(原曲:SHINee)でイスを使ったパフォーマンスを披露。続いてドラマチックなイントロから始まったのは、n.SSignの7人による『SORRY, SORRY(쏘리 쏘리)』(原曲:SUPER JUNIOR)のステージ。ほとんどの人が知っているであろう曲で、会場もノリノリとなって、n.SSignのスタイリッシュなパフォーマンスを応援した。
メンバーがステージを後にすると、“私の青春は…”というタイトルのインタビュー映像がスタート。“あなたの青春を応援します”というメッセージで締めくくられたこの映像で、13人が語った飾らない言葉に、多くの人が勇気をもらったことだろう。
そしてイベントはクライマックスへ。
リュ・ジヒョンが『for lovers who hesitate(주저하는 연인들을 위해)』(原曲:JANNABI)を弾き語りで切なく歌い始め、途中からポップになるというアレンジで、そのギャップで魅了すると、続くキム・テヒョンは、『One thousand days(천일동안)』(原曲:イ・スンファン)を気持ちが晴れ渡るような歌声で披露。
再び一緒にステージに立ったペク・ヒヨンとヒョン・シニョンは、大空に羽ばたく鳥のように、どこまでも飛んでいきそうな歌声で『In Dream(꿈에)』(原曲:パク・ジョンヒョン)を熱唱。
そしてトリを飾ったのはn.SSign。『青春スター』の決勝でも披露した『Sherlock(셜록)』(原曲:SHINee)を、ここでも完璧なパフォーマンスで披露し、イベントを締めくくった。
フィナーレは『Another Day of Sun』で全員が登場。Tシャツに着替えた13人がすがすがしい表情で歌い踊る姿は、まさに“青春”。最後はカズタの掛け声で「ありがとうございました!」と全員で挨拶し、イベントは幕を閉じた。
日本でも早くもその魅力にハマっている人続出のn.SSignの初ステージ。そのほかのTOP7の面々も、いろいろなジャンルの楽曲を歌いこなす実力派揃いで、このメンバーが揃うことは二度とないのではないかと思うほど、豪華なイベントとなった。
うれしいことに、イベント中にもサプライズ発表があった通り、12月には『n.CH WORLD Live 2022” in Japan』で再びこのメンバーが揃ったステージを観ることができるとのこと。今回見逃した人は、ぜひそのステージを直接体感してみてほしい。
(完)←前頁へ